昨日は朝がたにドル円が113円台に乗せてきた。これは日本人の積極的な買い上げによるものだったが、そもそも111.40を上抜けしてきてからの短期トレンドでもある。それより下でのショート分は、少なくともいったんはきれいにすべきことを求められている。
その分だけ相場が下がっても逃げのビッドが出てくるのは、想像に難くはない。つまりドル円の目先は押し目買いスタンスで臨む方が得策だろうということだ。昨日はドル円は東京時間の午後から利食い売りも出てきて、ややダレてきた。これはクロス円の下げが効いている。
なかでもポンド円の売りが目立った。イギリスがEU離脱で混迷の度合いを深めているからだ。メイ首相の方針はソフト・ブレクジットに固まりつつあるが、これを憂える味方が大きいからだ。またちょっとしたことで閣内も不一致になったりする。それを嫌ってのポンド売りもあり、またリスク回避でもある。
昨日の米国株は前日に続いて、ひじょうに値幅が小さいもので終わった。米中摩擦を楽観視して株買いをしてみたものの、これ以上、買い進むには別のフレッシュな材料が必要にもなろうということで、米企業決算などを待っている感じだ。
すでにバリューアップしてしまったものを、正当化するだけの材料が欲しいわけだ。そうした動きもあってクロス円を含め、ドル円も頭の重い動きを強いられたのだろう。
今晩も経済指標と米企業決算が並んでいるが、今夜も小動きとなるのだろう。ドル円は112円台を割り込まない限りは押し目買い。ポンドは政治問題もあるので、積極的に売っていってもいいのかもしれない。
ユーロドルもポンドの下げにツラレて下落圧力の方が強いであろう。なんだかドルの独歩高を合理化しているようである。
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