先週の金曜日はアジア時間で、ドル円やユーロ円と言ったリスクに敏感な通貨ペアがおしなべて重い足取りとなった。特にリスク回避の動きが起こっているわけではない。米国株は史上最高値の近辺でもんでおり、今のところ値崩れしそうにない。
原油相場がやや持ち上がって70ドル台なんかつけてきているが、これとてもここ最近のレンジの範囲内である。そうした状況の中、ドル円は111円台をキープするのが難しそうな展開になってきた。
私もドル円を売り込んでみたのだが、すぐには下がらない。ちょっと我慢していると、すぐに5ポイント、10ポイントも戻ってしまう。このまま上がってしまうのかと気弱になって、私も買い戻してしまう。結果的には大きな動きのない海外市場であった。
ドル円は110.70あたりまでが下げの限界で、ニューヨーククローズに至るまでにはまた111円台まで値を戻してきた。アメリカが3連休に入るので動きは乏しくなるかもしれないとわかっていたのに、つまらないディールに時間を費やしてしまったものだ。
ドル円が重たかったのは、カナダとの交渉が難航しそうだということが一因。しかし週内に話がまとまらなかったという結論が出ても大きなリスク回避には至らず、むしろ翌週にでも協議は再開されるといった報道のほうに反応してしまい、ニューヨーク終盤ではリスクテークの流れを誘った格好となった。
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