先週の金曜日に欧州株や米国株が大幅安をこいていたのに、昨日のアジア時間では日本株は強かった。世界的なトレンドに逆行するあたり、日本人だけが形作っている相場そのものだった。
海外株に合わせるならば早々に日経先物も21000円の大台を割り込みそうなものなのに、反対に21500円を突っかけている。いくらボーナスシーズンだからといって、そんなに多くの投資信託などの新規設定は予定されていない。明らかに要りもしないのにムードに乗って買い上がっているだけのフローである。
ドル円は前日のニューヨーク時間でも下げが限定的だったのもあり、やはり昨日のアジア時間でもあまり下げなかった。市場参加者もどうせ下がっても時間がかかるだろう、しかもその下げ幅もきつくないだろうと考えているだろうから、誰も急いで突っ込んでまでドル円を売ってこない。ユーロ円をはじめとするクロス円がジリジリと下げている程度である。
海外市場ではイギリスのオンライン業者がクリスマス商戦が絶不調だとコメントしたことが、市場のセンチメントを悪化させた。欧州株は続落。そしてアメリカの景況感のデータも悪かったとあって、米国株も一段安の深押しをした。そして依然としてJ&Jショックは拭い去られていないので、ディフェンシブ銘柄も上がれないでいる。
要するにリスクの回避先が足りない状態なのである。そこでようやく私もドル円を売ってみる気になった。113.22だったので、いかにも遅ればせながら、である。しかし米国株の続落という外部環境の支援もある。持てる間は持ってみよう。
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