昨日も米国株は続伸となった。これはニューヨークオープン前の米企業決算が良かったことが貢献している。昨年末には企業利益の見通しが暗いものだった。
しかしそれが実際には悪くなかったと言うことだけで株買いの材料となるのである。そうしたリスクオンのムードの流れに乗って、ドル円も上昇してきて109円台に乗せてきた。
しかしリスクテークと言っても、やはり日本人から見た目では109円台がマド空きのような状態となっていることに変わりはない。昨年末にドル円が下がってきて、正月休みの間に109円台と108円台を通過したということだ。
だからここではしっかりと買えてもいないし、また売れてもいないのである。それはテクニカルでいうところのギャップに相当し、埋めるのに相当のエネルギーを必要とするものとされている。
いまさらドル金利の先高感も出てきそうもないし、ドルを積極的に買い進んでいくファンダメンタルズからの支援もないのが実情である。
ニューヨーククローズの直後になって、米検察がファーウェイを捜査しているという報道が伝わってきて、グローベックスでは米国株が急速に値を落としてきた。
まだどの程度のものかもわからないくらいの怪しい観測記事だが、規模や期間がわからないだけに、マーケットはややリスク回避気味に動いている。まあ、何もしないわけにもいくまいということだろう。
ドル円はニューヨーククローズにおいて109円台に乗せてきて日足では高値引けの格好をしているので、とても売り向かい局面ではない。それでも材料が不明瞭なために、ここは売っておいてもいいのではないかと判断して109円台でショートに振ってみた。ストップロスは昨日の高値を超えたところということで109.20でよいだろう。ちょっと試しに持ってみるのである。
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