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太田忠
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドル円の押し浅いものに、
逆イールドといっても歴史的な低水準

2019年03月26日(火)15:14公開 (2019年03月26日(火)15:14更新)
持田有紀子

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 先週末に米国株が急落したことによって、週明けのアジア株も欧州株も大幅安で反応することとなった。しかし昨日だけでの下げ幅は大きくなく、かえってリスクの底値を確認するような形になってしまった。

 日本株は前日比で大幅安となっているが、場中はそれほども下がらないので、ドル円も下がらない。東京時間でのドル円の安値は109.71までとなり、早々に切り返しにかかった。

 私としてはドル円かユーロ円でショート参入したいと意気込んでいたが、朝からの動きが面白くない。まったく下がっていくのに恐怖の色が感じられないのだ。勢いに乗って突っ込み売りしたいとも感じないので、私としては売り損なったようなものだ。そして欧州序盤に至ると、110円台を回復してきた。

 ドル円のその後は堅調だったと言えよう。ニューヨーク時間では安値突っ込みもしたが、東京時間でつけた安値に触れることはなし。ニューヨーククローズに向けてショートカバー優勢となった。

 しかし去年の今頃は、長期金利が上がってきたということで問題になってリスク許容度が下がった。米国株に限らず、日本株も大きな調整を強いられた。それは企業コストが増大するのだから利益率が下がるだろうという見込みのもとにおいてだ。

 それなのに今回は長期金利が大きく下がってきたからといって、同じくリスク回避の形となっている。景気減速が予測されるから、近い将来の資金需要も減ってくると考えてのことだ。しかしこれは多分に技術的な問題の方が大きいのではないだろうか。FRBがバランスシートの縮小停止の意向を示したための、長期債市場での需給タイト感がなせることだとも見られる。

 新聞などではイールドカーブの形状が問題になっているケースもあるが、これはあまり過大視する必要はないのかもしれない。これまでの利上げ過程においても、イールドカーブが立つようなことはなかった。フラットな形状がずっと続いてきたのだ。

 短期金利に完全に連動する形でしか、長期金利が動かなかったことを意味する。だから長期債の利回りでもって、マーケットに何が起こっているのかを判断するのは意味が薄れてきていると言えるのである。長短金利差を議論するよりも、その絶対水準にフォーカスを当てないと、間違った行動を起こすことになる。

 そもそもドルの場合であっても、短期金利も長期金利も歴史的にものすごい低水準だ。この小さい金利の中での長短スプレッドを議論してみても、あまり生産性はないだろう。カーブの形状をウオッチするよりも、金利水準の上げ下げを見るべき対象にするべきだということであり、そうしないと株価やドル相場がどちらに行きたがっているのか、見誤ってしまうことになる。

日本時間 15時00分

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