昨日はリスクテークの流れに転じた。アメリカの商務省が対中の措置を90日間、猶予したことがマーケットに安心感を与えた模様。中国サイドはそんなことしても問題なく自国で調達できるとしている。アジア時間からグローベックスでは米国株は上昇。ドル円は110円台で始まり、利食い売りがそれなりに出てくるものの、なかなか崩れなかった。
海外市場ではOECDが世界経済の成長見通しを引き下げたが、あまり重要視されず。一方で久しぶりにBREXIT関連でニュースができてきて、為替相場ではポンドが急上昇する局面もあった。
メイ首相が離脱法案を可決させるために、2度目の国民投票も視野に入れてきたからだ。それでも法案可決には依然として見通しが立たず、メイ首相の辞任も織り込み済みだということもあり、現実味のない政策だと言うことで、ポンドはすぐに元のレベルに戻った。米国株も終盤には利食い売りに押されている。
ドル円はほとんど押し目を作らずに110.65あたりまで高値を拡げた。短期的なストップロスを交えての買い戻しがメインだったのは言うまでもない。ユーロドルはあまり動かなかった分だけ、クロス円にインタレストが集中している。
今晩はFOMCの議事録が注目されている。すでに声明文でもあらかた明らかになっているのだが、今はドル金利にとって微妙な時期でもあるので、何かを読み取りたいという意気込みが強いのであろう。
ともかくもドル円は109円台のボックス圏を上抜けしてきて、昨日は1度も109円台に突入していない。そこでテクニカル的には押し目買いで臨むのが基本スタイルとなっている。米国株の堅調さにも支えられて、しばらくはドル円は堅調な地合いを維持するであろう。
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