毎日、相場のムードがコロコロと変わるが、これは米中協議の進展に関して一喜一憂しているからである。あまり意味のないような観測記事や要人発言に振らされているだけ。根幹を流れるファンダメンタルズは何も変わっていない。要はちょっと悲観したり、やっぱり何とかなるのではないかと楽観してみたりを繰り返している。
材料はマイナス要因なのに、楽観的な見方が相場の素直な動きを邪魔しているとも言える。BREXITや北朝鮮問題が騒がれていたほどには大したリスク回避にもならなかったので、完全にリスクを軽視しているのだ。
昨日は悲観論のほうが先行した。中国側が「アメリカは間違った認識を改めるべき」と反論した時点で、世界的なリスクオフ。確かに日本企業もどんどんとファーウエイとの取引を自粛の方向で動き出している。
中国サイドとしても放っておけない状態だ。アメリカの好き勝手に見えるのも仕方がない。ポンペイオ長官が世界中の企業にファーウエイとの取引をやめるように要請しているのも、世界経済の縮小に寄与するものみなされる。
どちらに転ぶかわからない相場展開のなかで、私はドル円が110円割れを見たらショート攻撃しようと考えていた。ニューヨーク序盤にはクリアに109円台に食い込んできたので、私はそこでショートに振った。
ちょっと後れた感もあったが、109.89で売ることができた。次に110円台に戻ったらショートはワークしなくなるだろうと思っていたので、ストップロスはかなりタイトに110.05で置いておいた。
米国株は昼間のグローベックスセッションよりも一段安し、今月初旬につけた安値をターゲティングしている。ドル円もジワリとではあるが、109円台のミドルまで軟化。私は寝ていたので見ていなかったが、置いておいた利食いの注文である109.20には届かず。早朝になって買い戻してショートを閉じた。
今晩もリスク動向に振らされる。しかしどちらに向かうのかはわからない。どちらに行ってもいいように構えないといけない。また週末にかけてEUの議会選挙も、市場に不安材料を与えることになるだろう。
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