昨日の海外市場ではさすがに米国株が続落していた後であったこともあり、値頃感からの買い優勢で始まった。米国株は堅調な地合いであったが、戻りは大きくない。S&P先物は節目である2800ポイントを超えられないのだ。
ドル円もそれと同じような動き。109円台の中盤以上でプレイしているのだが、109.90あたりまで上がって後が続かない。しかし現実にはドル相場が上がってきているので、容易に逆張りしてドルを売るわけにもいかない。
ニューヨーク時間では住宅関連の経済指標が良くなかったこともあり、再び売り優勢となる。利食い売りもかさんで、米国株は結局、小幅高という水準で終了することとなった。ドル円も上根の重さを確認したと言うこともあって、109円台のミドルまで押し戻されている。
そして今朝になってトランプ大統領がメキシコに対して5%の関税を課すと発表。NAFTA問題が解決したと思っていたマーケットは不意を打たれた格好となり、グローベックスでは米国株は急落。今月の安値を下回ってきた。
ここのところ低下が顕著になってきている米ドル金利もいっそうの低下。日本株も大きく下押ししている。そしてなかなか戻りにくい。これは今晩のニューヨーク勢が参入してくるまで、動きが取れないといった感じだ。
そういうわけで今晩は大きなリスク回避の今後がどうなるのかが注目される。ここからさらなるリスク回避が起こって米国株が一段安するのか。またはここから反発に向かい、ニューヨーク終盤には何事もなかったように振る舞っているのか。経済指標はいくつか出るが、それらはまったく問題視されないであろう。
後はドル円の109円台前半にたくさん存在するとされているビッドのこなし具合である。果たして108円台にまで突入することができるのか。過去に何度も1090円台の前半で止められているので、ますますビッドが集まって来やすい場所だ。
私としても109.30ビローは売り込みづらいと考えている。今朝のリスク回避でも底割れはしなかった。それなりに買っておきたいと思っている人の買い意欲をわきたてる展開となっていた。
そしてついにドル円は東京時間の午後になり、108円台に突入した。私は109円を割れたところでようやくドル円ショートを作った。109円台でずっと踏ん張ってきた分、なかなか戻るのは難しくズルズルと行ってしまうことを期待している。あとはニューヨーク市場が始まった後の株価動向が重要になるので、リスクのゆくえをキープウォッチ。
日本時間 16時00分
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