昨日は夕方に中国側から米中協議の継続を伝える報道が出てきて、それが市場のリスク許容度を持ち上げた。東京時間まではリスクオフ傾向で動いていたマーケットだったが、グローベックスの米国株も急伸に転じた。そしてドル金利の低下もおさまった。それとともにドルは買い戻され、ドル円は106円台まで値を戻してきた。
アメリカのGDPは若干の下方修正を強いられたが、それでも予想通りだということで大きな反応はなし。ラガルド専務理事がユーロの下げ余地はまだあるという内容の発言をしたことで、ユーロ売りがかさんだ。ラガルド氏は次期ECB総裁と目されているので、その発言内容は重みが大きい。
しかしユーロドルは先日につけたところの今年の安値である1.1027を狙っているとはいいながらも、日足のチャートなどを見ると、いかにも強力にサポートされているように見える。こういう形をしていたのでは私ですらもユーロ売りをここから励むのはためらわれる。
できれば完全に1.10台ちょうどを割り込んでからしか売りたくはない。スピードも遅いし、反発する確率のほうが高そうだからだ。いずれした抜けすると認識していても、1.10台でのショートは慎みたいところだ。
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