昨日は香港デモの激化が懸念されて、アジア時間から株価は軟調。日本株もその難を免れることはできなかった。欧州序盤になってもその流れは変わらずで、ナイトセッションで日経先物は23160円まで差し込んだ。
これで今月の高値である23650円からは500円急の調整をしたことになる。その傾向はドル円相場にも顕著に表れて、足取りは109円ちょうどをはさんで頭の重たい展開を強いられることとなった。
ニューヨーク時間が近づくにつれてリスク回避の動きはやわらいできた。それはパウエル議長のスピーチを控えていたからだ。いつものように虫のいい方向だけを期待している資本市場であった。利下げ打ち止めを発言するとは思ってもいないようである。
そして事前に発言内容のテキストが公表されたが、内容はしばらく利下げを停止することを明示したものの、打ち止め感は醸さなかった。それで安心感を得たマーケットはリスクテークに向かうことになったが、いかんせん史上最高値の水準にある米国株である。
高値追いには限界があった。そのうえ、中国が輸入する食品に数値目標を設けることに反対しているという報道が流れて、これが株価の頭を押さえることとなった。ドル円の目先もまったく重いまま。109円台は遠くなった感じになった。
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