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ポール・サイ
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

トランプ大統領もマイナス金利を催促、
FED要人は否定的だが不透明感だけ増す

2020年05月13日(水)15:12公開 (2020年05月13日(水)15:12更新)
持田有紀子

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 昨日は欧州時間にクロス円の下げが目立ち、ニューヨーク時間では小幅ながらもドルの全面安となった。これはトランプ大統領がマイナス金利を促したこともあったからだ。

 金利に関して口を出す立場にはないと言いながらも、結果的には米中の貿易戦争のときの予防的利下げからずっとトランプ大統領の要求通りになっている。だから軽んじるわけにはいかないのだ。

 昨日もニューヨーク時間でFEDの幾人かのメンバーが、マイナス金利の導入に否定的な見解を示した。「そんな議論はしていない」というもの。しかし電撃利下げもあったことだし、電撃的だったのだから事前のメンバーの了承も得られていないはずでもある。ましてや直前のFOMCでは議論のテーブルにも乗っていなかったことだろう。

 比較すべきは市場で取引されている値段である。値段で表されたドル金利の近い将来である。それを無視している姿勢は官僚の無謬性を考慮に入れれば仕方のないものだが、それでも市場で何が起きようとしているのかを見ようとしなさすぎる。

 FFレートの先物価格がマイナス金利を示すようになって、すでに1週間が経過している。トランプ大統領がマイナス金利政策に対して前屈みになってきたことも現実味を増してきている。パウエル議長の発言もそろそろ迎えるわけだが、ここでも官僚答弁に徹するのであろうか。市場に耳を貸さないのであろうか。

 FRBのスタンスがハッキリしないうちは、市場の不透明感が増幅される。コロナ感染の実情とは関係なく、昨夜のように米国株は大きな動きにさらされることとなる。マーケットがさらに催促するようになるようであれば、ドル相場は一段安は免れそうもない。ドル円も105円割れまであってしかるべきだという態勢で臨むべきであろう。


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