昨日はニューヨークオープン前のグローベックスでは、米国株は軟調な地合いを強いられた。ボルトン前長官の暴露本がどうなるのかも、多少の気がかかりとなっているようだ。世界的に期待先行で株価が大きく戻ってきているところからすでに高値警戒感が出てきている。
そのうえコロナウイルスの第2波の懸念が衰えないからだ。また為替相場ではリスクに敏感とされているドル円やユーロ円が目先の思い足取りをしていることも、リスクテークしづらくさせるのに役立っている。
リスクに関して消極的になりそうになっているところへ、欧州序盤ではそのクロス円が強めに推移した。それで安心感を得た市場は、リスク許容度をやや回復。そして欧州株や米国株が前日比でプラス転に及んだ。
ドル円も107円台まで戻してきたし、ユーロ円も120円台をしっかりと回復してきている。大きな上げではないのだが、大台が変わったことで心理的にプラスに作用しているようだ。
BOEの金利会合で金利変更はならなかったが、量的緩和の拡大が示された。しかしこれとても想定の範囲内だったので驚くには当たらないことだ。市場の反応としてはファーストアクションでポンド買いが起こったのだが、次第に頭が重くなってきた。ニューヨーク時間を通してもポンドの重さは変わらず、ポンドドルは今月の安値圏まで押し込まれてしまっている。
雇用保険のデータが予想よりも悪かったことを除けば、新規な材料に乏しかった。そのため米国株はニューヨーク時間のコアタイムでは行ったり来たりはしたものの、比較的に狭い値幅の中での推移となった。そしてドル円もユーロ円も再び大台を割り込んできて、安値圏でプレイしている。
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