昨日は日銀の会合があったが注目度は低く、前日のFOMCのマーケットでの消化具合を確かめるのが優先された。FRBの主張している長期にわたる金融緩和が、どの程度まで資本市場に影響を与えるのかどうか。もしも影響が出るとすれば、それは中長期的なものになる。果たしてそれは高騰している米国株にとって、一段高のチャンスなのかどうか。
BOEの金利会合もあった。これも日銀同様に注目度は薄かったのだが、会合の中でマイナス金利の効果についても議論されたようだ。それでポンドは緩い状況を強いられたが、ニューヨーク時間を通じて元のレベルにまで押し上げられている。ポンドの下がる要因としては、今となっては金利動向よりもBREXITの混乱の度合いのほうが大きいようだ。
米国株はアジア時間のグローベックスセッションから大きく値下がりを示していた。これがFOMC後の反応を試す指標でもある。ニューヨーク時間のコアタイムでその安値を下回ってくることが期待された。
しかし、安値攻めの動きは限定的なものにとどまった。リスクに敏感とされるユーロ円もアジア時間から下げ基調が明確になってきていたのに、ニューヨーク時間ではやや買い戻し。ドル円も下げづらくなっている。
金利会合などの大きなイベントを終えて、今日のマーケットは一服感が漂いそうだ。日本も4連休に入る。ドル円が新安値となる104.50を下回ってくるとか、ユーロ円が120円ちょうどを下回ってくるとかしない限りは、それまでは出動せずに休んでしまってもいいのではないか。
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