今日と明日は日本が連休である。そこで今年の最大のニュースとなったコロナ感染について振り返っておこう。
中国の武漢で新型ウイルスの感染が報じられ出したのは、1月中旬のことである。それに即座に対応したのが北朝鮮であった。国際的に孤立している北朝鮮は中国だけが唯一開いた窓口であるのに、その国境を閉じたのだ。この過度にも見える反応には世界が驚いた。WHOは非常事態宣言を発するのを見送ったのも、中国を意識してのことであるのが明らかだったにも関わらずである。
そして春節を迎えた武漢市はロックダウンとなった。日本でも邦人の帰国のためのチャーター便を出すかどうかで騒動になった。日本に連れ帰ったところで、どのようにして扱うのかなど対処法は決まっていなかったからだ。国内ホテルの協力も得て、2週間の缶詰にすることで不安を解消しようとした。当初よりも1週間遅れてWHOは緊急事態を宣言した。
2月に入ると横浜に入港したクルーズ船が問題となった。船内に隔離しておくことがベストなのかどうか。船内で感染拡大をもたらすだけではないかなどと、欧米からは非難を被ったものである。隔離を終えた乗船客が公共機関で帰宅していく姿は異様に映った。
2月中旬には屋形船で感染が集団発生。この頃からクラスターという言葉が使われ始めた。政府でも専門家会議が設置され、新規感染者数が地域別に報じられるようになった。そして「ここ2週間が山場」だというフレーズとともに、小中学校の全国一斉休校が実施された。
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