昨日はコロンブスデーのため、アメリカは休日。だからというわけでもないが市場の参加者は少ない。それでも米国株はやっているので、リスク動向は判断できる。その米国株だがアジア時間ではグローベックスでやや利食い売りが先行。しかし欧州時間では底を打って、ニューヨーク時間になると力強く反発した。
米国株が堅調な動きを示したのは、いろいろな要因があった。アップルの新製品の発表会が控えており、いつものことだが期待だけが先行。またアマゾンのプライムデーへの期待も高まる。それでGAFA銘柄を中心に米国株は高値追いの形となった。
ナスダック指数が強烈に上がったのは言うまでもない。それに加えて今週から本格化する米企業決算への期待も大きい。今週は大手金融が集中しているから、企業利益は改善していることが予想されるからだ。米国株は大きく上昇し、9月初旬につけた史上最高値を視野に入れるところまで到達した。
そうした中でドル円やユーロ円は軟調だった。これにはリスク許容度の増大というよりも、ドル金利がやや低下していたのが大きいだろう。十分に金利は上がっても良さそうな外部環境だったのである。それなのに上がらない金利。それではなかなかドル保有の魅力が増えないのである。だからといってドル金利が激しく下がったわけでもない。
さて今晩はJPモルガン、シティグループいった金融大手とデルタ航空の決算発表が出てくる。昨日も金融セクターの上昇が大きかった分、期待を先食いした格好となっている。よってニューヨークオープン前のリスクの動きには注意を払わないといけない。昨日上がった分をすべて吐き出してしまうかもしれないからだ。そうなるとドル円やユーロ円の一段安がありうる。
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