昨日はドル円が軟化。アジア時間の終盤で早々に103円台に沈んだ。しかしこれはワクチン開発で切り上がる直前にあったレベルなので、マーケットはあまり驚かない。少なくとも103円台の前半まではありかな、という感じで見られている。
一方で米国株や日本株もトップをつけて利食い売りが出てくるようになってきたので、それもリスクオフの流れを強めた要因であろう。そして株高一服感から来るドルの長期金利の上昇にストップがかかったことも、ドル安の圧力を高めさせた。
ニューヨークオープンまでにファイザー社がワクチン有効率の上方修正をした。これで瞬間的に株高・ドル高となったが、いずれも強力なリスクテークには結びつかず、相場の反発は一時的なものに終わった。
先週と今週と、日本時間の夜9時前には、具体的には8時45分頃には、ワクチン開発の発表が重なった。だからその時間帯には誰でも注意を払うようになった。だから準備ができていたわけである。年末までは変わらず要注意の時間帯になることであろう。
ニューヨーク時間ではドル相場は一段安。ドル円は103.65あたりまで差し込んだ。米国株はちょっと下げ渋っていたが、ラスト1時間でポジション調整の売りがシステマティックに出てきた。私が夜中もたまたま起きていたので、103円台でドル円を何度かショートに振ってみたのだが、それほどナイスなトレードはできなかった。
今晩はフィリー指数や中古住宅販売が出る。しかしマーケットの関心はコロナ感染者数とワクチン開発、およびトランプ大統領の去就に向かっている。レートのいきなりな動きに要注意ということに変わりはない。
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