8月最初の営業日で週末金曜日。
本日の為替相場の焦点は、『雇用統計』と『ISM製造業指数』、そして『原油価格やNY株式市場の動向』にあり。
昨日の為替相場は経済指標に大きく反応した。
米国の四半期GDPが市場予想より悪い結果だったことからドルが急落。その後、買い戻されたもののNY株式市場が大きく下落していることもあり、上値が重く推移した。
引き続き、経済指標に注目が集まる。
本日は数ある経済指標のうちで為替相場に最も影響を与える経済指標である『雇用統計』が発表される日であり、注目度は高い。
『雇用統計』の構成項目の中では、『非農業部門雇用者数』と『失業率』が特に注目度が高い。市場予想値とのブレが起こりやすい指標であり、前月と前々月発表分の修正値の発表も行われる点に注意したい。内容次第で相場は大きく動くことになるだろう。
ちなみに、『雇用統計』の『非農業部門雇用者数』との相関性を目的に作られ、2日前に発表されたADP全国雇用者数は、かなり良い結果となっている。
また、時間的に後に発表される『ISM製造業景況指数』の注目度も高い。『ISM製造業景況指数』はISM(全米供給管理協会)が実施した製造業の購買担当役員へのアンケート結果。歴史も古く、発表時期が早い事から注目度は高い。50%が景気後退と景気拡大の分岐点といわれる。
この先行指標であるシカゴPMIが昨日発表され、サプライズ的に50を超えている。
本日は8月最初の営業日であり、月始め要因や徐々に夏休みに入る時期である事、週末の金曜日で来週8月5日にはFOMCが控える事などにも注意したい。
★本日の注目材料
→米国以外
▼特になし
→米国
▼米)雇用統計
▼米)ISM製造業景況指数
▼米)建設支出
★今週の為替相場の焦点
・雇用統計を中心とした米国の経済指標
・8月5日の次回FOMCへの思惑
・欧州の金融機関の決算発表
・NY株式や原油を中心とした他の金融市場の動向
・信用不安やリスク回避の動向
・月末・月始要因や夏休み入り要因
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・8月最初の営業日 ・週末金曜日 ・チューリッヒ休場 |
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15:00 |
独)小売売上高指数 [前月比/前年比] |
△ | -0.5% | +1.3% | ||||
-0.8% | +0.7% | |||||||
16:55 | 独)製造業PMI【確報値】 | × | - | 50.9 | ||||
17:00 | 欧)製造業PMI【確報値】 | × | - | 47.5 | ||||
17:30 | 英)製造業PMI | △ | 45.7 | 45.8 | ||||
21:30 | 米)雇用統計:非農業部門雇用者数 | SS | -7.5万人 | -6.2万人 | ||||
↑・失業率 | 5.6% | 5.5% | ||||||
23:00 | 米)ISM製造業景況指数 | S | 49.0 | 50.2 | ||||
米)建設支出 | BB | -0.3% | -0.4% | |||||
要人発言予定 | ||||||||
- | - | 特になし | ||||||
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四半期GDPの悪い結果を受けてドル下落も底堅く戻す。NY株式市場は暴落、原油価格は上昇。 →先々週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに →原油価格や株式市場、経済指標の動向に影響を受け、日々上下に振られつつも、ドルは上値も重いが非常に底堅く、ジリ高に推移。 本日は雇用統計。予想以上に悪い結果が出てもドル売りはそれほど長くは続かなそう。
方向感がない中でも、ドルは底堅い。
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