羊飼い

ドル買い継続。『金融不安やリスク回避の動向』と『NY株式市場や原油価格の動向』に注目！

2008年09月11日(木)08:34公開 [2008年09月11日(木)08:34更新]

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昨日の日本時間朝方に決まった、「リーマンブラザーズの第3四半期の業績見通しと戦略についての発表」が20時30分に行われた。
発表直後はドル売り・円買いの流れとなったが、その後、株式市場が上昇したことなどからドル買いの流れとなった。結局ドル円は、リーマンブラザーズの業績見通し発表前よりも上まで戻し、ユーロドルは直近の最安値を更新した。

本日の焦点は、昨日に引き続き、『金融不安やリスク回避の動向』と『NY株式市場や原油価格の動向』にあり。

昨日突如予定入りした「リーマンブラザーズの第3四半期の業績見通しと戦略の発表」。これによってある程度の材料出尽くし感はあるものの、引き続き、金融市場の「金融不安やリスク回避の動向」に焦点が集まる。

現在の為替相場に最も大きな影響を与えていると思われる「NY株式市場の動向」にも引き続き注意したい。上昇すればドル買いとなりやすく、下落すればドル売り・円買いとなりやすい。下落・調整継続でドルの支援材料となりやすい「原油価格の動向」と共に要監視対象であり続ける。

米国の経済指標は、「貿易収支」と「輸入物価指数」への注目度が高い。
ただ、金融市場を動かすにキッカケぐらいにはなりそうだが、いまいちインパクトに欠ける可能性も高い。

米国以外では、「ニュージーランドの政策金利」や「オーストラリアの失業率」が発表される他、「BOEの四半期インフレレポート」が発表され、「キングBOE総裁の議会証言」なども行われる。いずれも、相場を大きく動かすキッカケになりそうだ。

明日は週末となっており、米国の「PPI」や「小売売上高」の発表を控えるなど注目材料も多い。また、来週9月16日に「FOMC」を控える為、思惑やポジション調整による動きも出そうだ。
それが加速でも戻しでも、大きな動きには気をつけたい。

本日の注目材料
→米国以外
▼NZ)RBNZ政策金利発表
▼豪)新規雇用者数/失業率
▼英)BOE四半期インフレレポート
▼英)キング：BOE総裁他の議会証言【インフレ報告について】
▼欧)トリシェ：ECB総裁の講演
→米国
▼米)貿易収支
▼米)輸入物価指数→
▼米)コーン：FRB副議長が討論に参加【経済活動】

今週の為替相場の焦点
・「ドル買い」や「円買い」、「欧州及び高金利・資源国通貨売り」の傾向の継続
・米国の経済指標
・NY株式市場の動向
・原油・商品価格の調整の継続
・欧・米の金融当局者の発言
・9月16日にFOMCが控える点
・金融不安に通じる材料への反応
＋GSE(政府系住宅金融機関)の救済に関する話題