GSE救済の話題からギャップ空けオープンした為替相場は、ロンドン市場→NY市場とドル買いが継続するも、円買いも強くクロス円は下落。NY株式市場は大きく上昇して終えている。
本日の焦点は、『GSE救済に関する話題』と『NY株式市場や原油価格の動向』にあり。
本日発表の米国の経済指標は、「中古住宅販売保留」が注目に値する。
「中古住宅販売保留」とは、中古住宅販売のうち、契約は成立しているが所有権の移転が完了していないものを示す。高い確率で所有権の移転が行われるため、先行指標となる。低迷し続ける住宅指標への注目度は高い。住宅市場の今後への不安感や不透明感が漂う内容であればドルが売られるだろう。
経済指標以外では、週明けの大きな変動の原因となった「GSE救済に関する話題」に注目が集まる。現在の金融市場で一番ホットな話題だけにその内容には敏感に反応すると思われる。
その他、「NY株式市場や原油価格の動向」には引き続き注意したい。特に今週は「GSE救済」に対する金融市場の反応が「NY株式市場の動向」に現れると言っても過言ではなく、その動向は為替相場にも大きな影響を当たると思われる。
本日の注目材料
→米国以外
▼豪)小売売上高
▼英)鉱工業生産
▼加)住宅着工件数
→米国
▼米)中古住宅販売保留
▼米)バーナンキ:FRB議長★講演【教育関連】
今週の為替相場の焦点
・「ドル買い」や「円買い」、「欧州及び高金利・資源国通貨売り」の傾向の継続
・米国の経済指標
・NY株式市場の動向
・原油・商品価格の調整の継続
・欧・米の金融当局者の発言
・9月16日にFOMCが控える点
・金融不安に通じる材料への反応
+GSE(政府系住宅金融機関)の救済に関する話題
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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- | ||||||||
08:01 | 英)RICS住宅価格 | △ | -84.2% | -83.9% | ||||
10:30 | 豪)NAB企業信頼感指数 | × | - | -9 | ||||
↑・NAB企業景況感指数 | - | -5 | ||||||
豪)小売売上高 | ◎ | +0.5% | -1.0% | |||||
15:00 | 独)貿易収支 | × | +175億 | +197億 | ||||
独)経常収支 | × | +150億 | +185億 | |||||
17:30 | 英)鉱工業生産 | ◎ | -0.1% | -0.2% | ||||
英)製造業生産高 | △ | -0.1% | -0.5% | |||||
21:15 | 加)住宅着工件数 | ○ | 19.00万件 | 18.65万件 | ||||
23:00 | 米)中古住宅販売保留 | AA | -1.3% | +5.3% | ||||
米)卸売在庫 | C | +0.7% | +1.1% | |||||
要人発言予定 | ||||||||
16:00 | 欧)トゥンペル・グゲルル:ECB理事◆講演 | |||||||
独)ウェーバー独連銀総裁◆講演 | ||||||||
欧)アルムニア欧州委員◆講演 | ||||||||
22:00 | 欧)ゴンザレス・パラモ:ECB理事◆講演 | |||||||
米)バーナンキ:FRB議長★講演【教育関連】 | ||||||||
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【前営業日の動向】 GSE救済の話題からギャップ空けオープン。ドル買い地合いは継続。NY株式市場は大きく上昇し、原油価格は燻る。NY市場ではドル買いが伸び悩み、円買いも強く、クロス円は下落。 【これまでの大まかな流れと傾向】 →7月第3週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに。 →8月5日のFOMC後にドル買いが加速し、8月7日のトリシェ総裁コメント後にユーロ売りが加速。 ↓ その後、ドル買いヨリで、欧州及び高金利・資源国通貨が売られやすい地合いが継続。 以下のような傾向あり。 原油価格やNY株式市場に影響を受けやすい傾向も継続。 原油価格=[下落・調整継続→ドル買い][反発・上昇→ドル売り] 株式市場=[上昇→ドル買い][下落→ドル売り] そんな中、円だけは軒並み強めに推移し、クロス円は下落傾向。 ↓ 『GSE救済の話題』で大変動。今後の動向に変化も? ・ドル円→円>>ドルの為、「クロス円の売り」の方が分かりやすいか。
・ユーロドル→ドル買いヨリの地合い継続
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