先週末の為替相場は、雇用統計が事前予想を下回り、一時はドルが下落したが、NY株式市場が徐々に回復してプラスに転じ、原油価格も下落したことから、ドルは堅調に推移した。特にドル円はショートカバーなどもから反発上昇し、クロス円を押し上げている。
週明けの本日は、週末に発生した「GSE(政府系住宅金融機関)の救済」の話題から、ドル円が週末のレートより1円以上高く始まっている。
本日の米国の経済指標は小粒。
週明けのオープンレートが先週の終値からギャップを空けている状態のため、相場にどう向き合うべきかは非常に難しい。
そんな中、本日の注目点は、「先週までのドル買いの傾向が継続」や「複数予定されている欧・米の金融当局者の発言」、「GSE救済の話題の行方と相場の反応」、「NY株式市場や原油価格の動向」に集まる。
その他、米国以外では、「英国の生産者物価指数」や「カナダの住宅建設許可」への注目度が高い。
まずは、「GSE救済の話題」の影響を見極めるためにも、「ロンドン勢やNY勢の初動」、「NY株式市場や原油価格の反応」を見極めたいところ。
本日の注目材料
→米国以外
▼英)生産者物価指数【コア】
▼加)住宅建設許可
→米国
▼特になし
今週の為替相場の焦点
・「ドル買い」や「円買い」、「欧州及び高金利・資源国通貨売り」の傾向の継続
・米国の経済指標
・NY株式市場の動向
・原油・商品価格の調整の継続
・欧・米の金融当局者の発言
・9月16日にFOMCが控える点
・金融不安に通じる材料への反応
+GSE(政府系住宅金融機関)の救済に関する話題
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
|||||
・週明け月曜日 | ||||||||
08:50 | 日)マネーストックM2+CD | × | +2.1% | +2.1% | ||||
14:00 |
日)景気ウォッチャー調査 [現状判断DI/先行き判断DI] |
× | - | 29.3 | ||||
- | 30.8 | |||||||
14:45 | ス)失業率 | △ | 2.4% | 2.3% | ||||
17:30 |
英)生産者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
○ | +0.3% | +0.3% | ||||
+6.6% | +6.7% | |||||||
英)生産者仕入価格 [前月比/前年比] |
△ | -1.2% | +2.5% | |||||
+29.2% | -0.6% | |||||||
英)生産者出荷価格 [前月比/前年比] |
△ | ±0.0% | +0.4% | |||||
+10.0% | +10.2% | |||||||
21:30 | 加)住宅建設許可 | ○ | -0.5% | -5.3% | ||||
28:00 | 米)消費者信用残高 | C | +90億 | +143億 | ||||
要人発言予定 | ||||||||
08:00 | 豪)スティーブンス豪中銀総裁□議会証言 | |||||||
20:00 | 欧)ジョン・シュタルク:ECB理事◆講演 | |||||||
23:30 | 欧)トゥンペル・グゲルル:ECB理事◆講演 | |||||||
26:00 | 米)フィッシャー:ダラス連銀総裁★講演 | |||||||
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【前営業日の動向】 雇用統計が事前予想を下回り、一時はドルが下落したが、NY株式市場が徐々に回復してプラスに転じ、原油価格も下落したことから、ドルは堅調に推移した。特にドル円はショートカバーなどもから反発上昇し、クロス円を押し上げた。 【これまでの大まかな流れと傾向】 →7月第3週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに。 →8月5日のFOMC後にドル買いが加速し、8月7日のトリシェ総裁コメント後にユーロ売りが加速。 ↓ その後、ドル買いヨリで、欧州及び高金利・資源国通貨が売られやすい地合いが継続。 以下のような傾向あり。 原油価格やNY株式市場に影響を受けやすい傾向も継続。 原油価格=[下落・調整継続→ドル買い][反発・上昇→ドル売り] 株式市場=[上昇→ドル買い][下落→ドル売り] そんな中、円だけは軒並み強めに推移し、クロス円は下落傾向。 週明けの動向を確認
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