AIG救済も金融不安ぬぐえず、リスク回避の傾向加速。NY株式市場は暴落し、為替相場はドル売り円買い。
本日の為替相場の焦点は、『リスク回避の傾向の加速』と『NY株式市場の動向』にあり。
米国の経済指標は、「景気先行指数」と「フィラデルフィア連銀景況指数」の注目度が高い。
ただ、現在の金融市場は経済指標よりも金融不安そのものにあるため、反応はどうか。どちらかと言えば、悪い結果が出た場合にドル売りで反応する可能性が高い地合いと言える。
一方で、「NY株式市場の動向」には引き続き最大限の注意を払いたい。
金融不安やそれによるリスク回避の動向は株式市場が一番敏感に反応し、リスク回避の動向そのものを更に加速させると言う流れが続いている。為替相場も大きな影響を受けるため、株式市場の動向からは目が離せない状況だ。
本日はその他、「スイスの政策金利の発表」や「英国の小売売上高指数」が注目材料となっている。
明日は週末金曜日だが注目材料はほとんどない。
しかし、AIG救済決定後も金融不安は加速しており、この動向が加速か解消かのどちらに向かうとしても、相場は大きく振れる可能性が高いだろう。
本日の注目材料
→米国以外
▼英)小売売上高指数
▼ス)SNB政策金利発表
→米国
▼米)景気先行指数
▼米)フィラデルフィア連銀景況指数
今週の為替相場の焦点
・「ドル買い」や「円買い」、「欧州及び高金利・資源国通貨売り」傾向の継続
・米国の経済指標(鉱工業生産やCPI、住宅指標など)
・米上院委員会でのGSE救済に関する公聴会(ポールソン他)
・米国の金融機関の決算発表(ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレー)
・ドイツのZEW景況感調査を中心としたユーロ圏の経済指標
・NY株式市場の動向(特に金融株)
・原油・商品価格の動向(調整・下落の継続)
・9月16日のFOMC声明(景気認識や今後の金融政策など)
・金融不安に通じる材料への反応(GSEや金融機関の危機に関する話題など)
・欧・米の金融当局者や要人の発言
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・ス)SNB政策金利発表 | ||||||||
08:50 | 日)第3次産業活動指数 | × | +0.4% | -0.8% | ||||
14:00 | 日)金融経済月報【基本的見解】 | △ | - | - | ||||
15:00 | 日)工作機械受注【確報値】 | × | - | -14.2% | ||||
15:15 | ス)貿易収支 | △ | - | +23.7億 | ||||
17:30 |
英)小売売上高指数 [前月比/前年比] |
◎ | -0.4% | +0.8% | ||||
+1.6% | +2.1% | |||||||
英)マネーサプライM4【速報値】 | △ | +10.6% | +11.2% | |||||
18:00 | 欧)建設支出 | × | - | -0.6% | ||||
21:00 | ス)SNB政策金利発表 | ◎ | 2.75% 据置 |
2.75% 据置 |
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21:30 | 加)景気先行指数 | △ | ±0.0% | ±0.0% | ||||
加)卸売売上高 | △ | - | +2.0% | |||||
21:30 | 米)新規失業保険申請件数 | BB | - | +44.5万件 | ||||
23:00 | 米)景気先行指数 | A | -0.2% | -0.7% | ||||
米)フィラデルフィア連銀景況指数 | A | -10.0 | -12.7 | |||||
要人発言予定 | ||||||||
15:00 | 日)白川:日銀総裁■あいさつ | |||||||
17:00 | 英)デール:BOE理事■講演 | |||||||
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直近はAIGや株式市場次第。基本的には戻り売り&下落追随スタンス。クロス円と見比べ、面白い方についていく。
金融不安でドル売りヨリも、ドルは底堅い。短期的な上下についていく。
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