昨日は日米首脳会談の結果が消化されるのを確かめる1日であった。朝がたからリスク回避の方向で市場は反応。やはり中国を刺激した点がクローズアップされているようだ。しかしアジア時間のうちは米国株の下げも限定的だった。
その過程でドル円は軟化し、108円台の後半から離脱し、欧州序盤では108円台の前半まで差し込んだ。ユーロ円はアジア時間の午前は130円割れを喫していたのだが、欧州序盤には130円台を回復。ユーロドルが上昇してきて1.20台に乗せてきたからだ。
ニューヨーク市場を揺さぶったのは別の要因だった。テスラ車が事故を起こして死人が出ているというのだ。これでテスラ株は大きく売り込まれた。これがハイテクセクターを牽引して米国株は利食い売りが急がれる展開となった。
リスクオフの流れが強まったにもかかわらず、ニューヨーク時間のコアタイムでは為替相場は小動きなものとなった。ドル円もユーロドルもドルの安値件での張り付き。ドルの安値引けの形で終了したことからも、まだまだドルは売っていけるというシグナルを発している。
今日もマーケットには大きな材料はない。昨日の流れに沿ってドル売りで攻めていくというのが順当だろう。ドル円では108円割れといったストップロスが出そうなところが入りどころか。一方でユーロドルは少しの押し目でも拾っていきたい感じである。
昨日はビットコインが大荒れだった。10000ドル落ちて、その後に半分ほど値を戻している。不安定な値動きが表すものは、いよいよ市場の転換点を迎えようとしていることかもしれない。
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