昨日の金融市場は、米国とカナダが祝日で休場ながらも大きく動き、円高やドル買いが加速した。
本日はNY市場が連休明けとなる為、実質週明けとなるNYタイムでの動向自体に注目が集まる。
まずは、「NY勢の初動」を確認したいところ。また、ここのところ為替相場に大きな影響を与えている「原油価格やNY株式市場の動向」にも注視したい。
米国の経済指標では、「ISM製造業景況指数」への注目度が高い。
「ISM製造業景況指数」とは、ISM(全米供給管理協会)が実施した製造業の購買担当役員へのアンケート結果。歴史も古く、発表時期が早い事から注目度は高い。50%が景気後退と景気拡大の分岐点といわれる。
市場予想値よりも上ブレすれば、ドル買いに反応しやすいと思われる。
本日の焦点は、「連休明けのNY勢の動向」と「ISM製造業景況指数」、そして「NY株式市場や原油価格の動向」にあり。
米国以外の注目材料では、朝方に「オーストラリアの政策金利」が発表されるほか、「スイスの消費者物価指数」や「第2四半期GDP」が重要視されている。
明日には、「カナダの政策金利の発表」や「米国のベージュブックの公表」が控える。
今週、多くの国で政策金利が発表されるため、金融政策の動向に焦点が集まりやすい。米国以外の国の金利先安観が高まればドルが嗜好されやすくなりそうだ。
本日の注目材料
→米国以外
▼豪)住宅建設許可件数
▼豪)RBA政策金利発表
▼ス)消費者物価指数
▼ス)第2四半期GDP
→米国
▼米)ISM製造業景況指数
▼米)建設支出
今週の為替相場の焦点
・月曜日がNY市場休場で火曜日がNY勢連休明けとなる点
・[8月末消化→9月入り]となる影響
・米国の経済指標
・NY株式市場や原油価格の動向
・各国の政策金利発表での今後の金融政策への思惑
・金融不安に通じる材料への反応
・ドル買いや欧州及び高金利・資源国通貨売りや円買いの動向
【外為どっとコム】FXレポートや億トレーダーのインタビューが満載!マネ育ch
今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
|||||
・米国連休明け ・カナダ連休明け ・RBA政策金利発表 |
||||||||
08:50 | 日)マネタリーベース | × | - | -0.7% | ||||
10:30 | 豪)住宅建設許可件数 | ○ | +0.5% | -0.7% | ||||
13:30 | 豪)RBA政策金利発表 | ◎ | 25bp利下げ 7.00% |
7.25% 据置 |
||||
14:45 | ス)消費者物価指数 | ○ | +3.1% | +3.1% | ||||
ス)第2四半期GDP [前期比/前年比] |
○ | +0.2% | +0.3% | |||||
+2.4% | +3.0% | |||||||
17:30 | 英)建設業PMI | × | - | 36.7 | ||||
18:00 | 欧)生産者物価指数 | △ | +9.1% | +8.0% | ||||
南ア)Naamsa自動車販売 | × | - | -19.7% | |||||
23:00 | 米)ISM製造業景況指数 | S | 50.0 | 50.0 | ||||
米)建設支出 | A | -0.4% | -0.4% | |||||
要人発言予定 | ||||||||
10:00 | 日)白川:日銀総裁■あいさつ[名古屋での各界代表者との懇談] | |||||||
15:00 | 日)白川:日銀総裁■講演[名古屋大学] | |||||||
25:30 | ス)ジョーダン:SNB理事◆講演 | |||||||
|
米国祝日。為替、株式、原油、債券も休場。 ハリケーン「グスタフ」が勢力を弱めたことから原油先物時間外取引では大幅下落。 円高加速、ドル買いも加速し、欧州通貨売りが強まる。 →7月第3週のFRB議長の議会証言及びFOMC議事録公表後から株高&ドル高地合いに。 →8月5日のFOMC後にドル買いが加速し、8月7日のトリシェ総裁コメント後にユーロ売りが加速。 ↓ その後、ドル買いヨリで、欧州及び高金利・資源国通貨が売られやすい地合いが継続。 以下のような傾向あり。 原油価格やNY株式市場に影響を受けやすい傾向も継続。 原油価格=[下落・調整継続→ドル買い][反発・上昇→ドル売り] 株式市場=[上昇→ドル買い][下落→ドル売り] そんな中、円だけは軒並み強めに推移し、クロス円は下落傾向。 円買い傾向に注目。円買いドル売りが継続しそうであれば、クロス円でショート。
ドル円と同じ
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)