昨日は東京時間から欧州序盤にかけてドル相場が全面安で重たい展開となった。ドル円は108円台に沈み、ユーロドルも1.22台に乗せてきた。それも注目されてきた米長期金利がかなり安定してきたからだろう。必要以上にドル金利上昇を意識しなくてもよくなってきたことが大きい。
一方でユーロ円が133円台に乗せてきた。これは今年の最高値圏でもある。これはユーロドルの上昇の裏返しなのだが、ニューヨーク時間で米国株が下げてきてもユーロ円が激しく売り込まれることはなかった。
最近は日本株の変動幅が大きい。変動費率で比較すると、米国株よりも大きい。それだけ実体がない状態だということだろう。実体をどこに置くのかは見方によって変わるが、通常はPERなどで比較するしかない。過去の平均の利益見込みがどのくらい株価に織り込まれているかということ。
歴史的にはPERで15倍。およそ15年分の利益で現在の株価分を回収できると考えてられる。それが20倍を超えたり、アメリカのように30倍に近づいたりすると、やはり空中戦をしているという恐れからは免れない。
これによって為替相場も間接的に振り回されている場面も多い。しかしリスク相場が不安定な現状だから、余計に目の前のチョッピーさに振り回されてはいけない。動き出したら突っ込んでポジションを作りたくなるが、そこは我慢であろう。逆張りをして攻める必要はないが、あらかじめ決めた方向のポジションだけを持つようにして、今の局面を乗り切りたいところだ。
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