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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

動意薄でもユーロドルの腰の強さ目を引く、
最近は言の葉に乗らないGPIFだが

2021年06月01日(火)15:31公開 (2021年06月01日(火)15:31更新)
持田有紀子

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 昨日は米英がお休み。だからあまり大きな値動きは期待できない状態であった。しかし日付が変わる時間帯に、ややドルの一段安が進んで、ドル相場はそのまま安値引けとなった。とくにユーロドルが1.22台にしっかりと乗せてきたことは、今週の相場の流れを見極める上で重要となるかもしれない。

 ところでカーボンゼロといって2050年までの達成目標を示したことは画期的だとされている。バイデン政権になってからの最大の成果の一つとも捉えられている。また実行が検証可能にするために10年後の2030年までのターゲットを、途中経過として示したのも評価されている。それは新しい産業を生み出し、設備投資をはじめ、GDPの成長に大いに貢献するものと考えられている。それがグリーン・ニューディールだ。

 日本もそうした流れにコミットしており、先日のビデオサミットでは2030年までの達成目標を公表している。達成できるかどうかは疑わしい箇所もないわけではないが、ともかくも新しい分野にお金が流れ込むだろうということで、世界的にも株高が進んでいるのは事実だ。

 トランプ政権が終わったことで、日本もグリーン政策に積極的に関与することとなった。2030年までの中期目標を出したことで、新規の政府資金も出やすくなったことで、関連銘柄も株価を上げている。しかしそれはいいとこ取りの形を免れない。

 2030年を迎える前に、30年前から指摘されていた2025年問題が立ち塞がっているからだ。2025年問題というのは、団塊の世代とされる75歳の人口がピークに達する時期を迎え、社会保険制度が最大の危機を迎えるとされている。

 とくに年金保険は管理機構を作って、150兆円以上のため込みを準備している。その資金運用だけが問題になっているが、それが早晩に払い出しに回るということだ。すべての金融資産が売り出されるのだから、それのインパクトは大きい。

 売り払う必要はなく貯め混んだままでいられるのであれば、当然、現在のものすごく高い年金保険料を引き下げろという声が上がってくるはずである。その最大の売り手の存在に対して評論家などは誰も口を開かない。オリンピックと同様に誰も猫の首に鈴をつけにいく人がいないのである。


日本時間 15時00分

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