前日のドル円の上昇で110円台まで乗せてきた足取りを見てのフォローアップのドル買いが期待された。私もドル円を110.15でロングにして待っていた。ストップロスは110.00割れでよい。しかし欧州時間でもドル相場の伸びはあまりなく、指標発表の時間が近づくとともにやや頭が重たくなってきた。
雇用統計の発表と同時に度ドル円は一気にした抜け。私のポジションも秒殺となった。それだけドルロングのポジションも短期的にたまっていたものだろう。
雇用統計の結果は、あまり良いものではなかったと言えよう。就業者数の増加は60万人台が見込まれていたのに、55万人台にとどまった。また失業率は5.8%で予想よりも良かったが、FRBによる早期テイパリングの観測を払拭するには十分だった。
ドルの長期債の利回りは低下に向かい、それがドル相場を押し下げた。それらを好感して米国株はほとんど押し目もなく上昇。主要な株価指数は史上最高値に急接近してニューヨーククローズを迎えることとなった。
今週は株価や原油価格など、リスク性の高いものの上値がどこまでなのか関心の的となる。またドル金利の行方にも要注意。ドル相場のコアレンジに変わりはないだろうが、流れからいってドルの安値方向に注意を振り向ける必要があろう。
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