昨日はイギリスでコロナの新種株が猛威を振るって、1月以来の感染者数を出した。再び渡航禁止や年のロックダウンがあるのではないかと危惧されて、欧州株は軟調な展開となった。同様に米国株もスタート時から目先の重さを意識させる状況となった。すでに史上最高値をなんども更新している米国株にとっては、高値警戒感も出やすいところだ。
しかしニューヨーク時間の午後になって、独禁法で訴追されていたフェイスブックが事由棄却となったので、通信セクターを中心にリスク許容度は増大した。ナスダック指数は切り返し、再び史上最高値を更新。また米銀のストレス検査の結果を受けて大手銀行が増配を決めたことから、金融株も戻し歩調となった。
為替相場でも欧州時間はポンドを中心として欧州通貨が軟調。ドル円が111円台を目指す動きをしている割には、ユーロ円がついて行かない。ユーロ円があまりにも重い足取りを示したため、ニューヨーク時間ではドル円も下げに転じた。ドル円の高値は110.97までで、結果として111円ちょうどというのが心理的な節目としてワークしたことになる。
というわけでクロス円を中心に利食い売りが出てきそうである。ユーロ円の場合、ドル園が主導するのか、ユーロドルが主導するのかはわからない。私もユーロ円の戻り売り態勢で臨みたいと考えている。
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