さてそんななか、ユーロ加盟国は緊急の会議を開いて、ギリシャからの要請があれば加盟国だけで最大300億ユーロの融資をおこなうという合意を発表した。とりあえずこれに反応して週明けとなる本日、ユーロは大幅高となった。ユーロドルでは一気に200ポイント上昇し1.36台後半、ユーロ円でも、金曜日の125円台ミドルからジャンプアップして127円台前半でスタートした。ギリシャが格下げされたことなど、すっかりどうでもよいことのようだ。
ショート勢の買い戻しも出るため、大暴騰するのは当然の反応ではある。しかしこういう展開になってしまうと、当面は戻り売りもみな躊躇してしまうだろう。今晩は予定されているイベントは少なく、様子見ムードが強い。東京時間の為替相場は止まっているかのようで、ユーロドル50ポイント程度の値動きしかなかった。
ただし客観的にみると、ギリシャの財政に対する不信はかなり根強く残っている。融資の条件などでまた問題も出てくるだろうし、今後も折に触れ、蒸し返されてくることになるだろう。朝の上げが本格的な上昇につながっていくかどうかはまだわからない。
また、週末に発表になった中国の3月の貿易統計は、2004年5月以来の赤字となった。原油や原材料の輸入部分によるものらしい。今や原油価格は80ドル台の半ばで推移するなど、コモディティ価格の高値張り付きは各国にとってはインフレの種にもなってきているのかもしれない。
先週の金曜日、私は何もできずに終わってしまった。
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