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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

FOMCでドル全面安!
ドル円の下落圧力どこまで強まるか?

2010年09月22日(水)19:54公開 (2010年09月22日(水)19:54更新)
持田有紀子

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 昨日の欧州市場の序盤、ドル円はアイルランドの国債入札がはじまる前には、前日の安値を下回って85.20台まで下がっていた。しかし入札が無事に終了すると、ユーロは買い戻され、ユーロドルでは1.31台を回復してきた。リスクテーク方向への動きも活発となり、クロス円は全面高だ。ドル円もまた85.60近辺まで、簡単に戻した。私は前日にドル円ショートのポジションを同じあたりで半分にしていたので、FOMCに向けて売り直すことも考えた。

 しかし日本の円売り介入があったために、ドル円ではドル安方向への歩みはのろい可能性が高い。FRB(米連銀)が何かするとは思えないが、さらなる緩和について言及すればドル安は進むかもしれない。その動きを取るのならば、ユーロドルのほうが効率は良さそうだ。そこで先週の高値の少し外側となる1.3160にユーロドルの買いのストップ注文置いた。ストップロスメークでロングにして、高値を越えてきた場合の勢いを取る作戦を取ることにした。

 アメリカの住宅着工は予想よりもよかったが、ノーインパクト。いつもならばもうちょっと注目されるが、やはりFOMCのほうが重要なのだろう。私は02時半にアラームをかけて仮眠した。起きてみても、まったく数時間前とレートは変化していなかった。ドル円は85円台前半からミドルにかけての小動き、ユーロドルは1.3140近辺が高値で動きがない。私のユーロドルロングのストップ注文もできていなかった。

 FOMCが発表される直前になると、一斉に目の前のあらゆるレートが動きだした。ユーロドルのストップ注文もあっという間にダンになったようで、出来も3ポイントほど高いコストとなった。ユーロドルはすぐに1.32台に乗せてきた。金融政策についての変更は予想通りになかったが、「景気が悪い」という文言は消えていて、将来の量的緩和にも触れた内容だった。ドル全面安となった。
 ドル円は(やはり!)なかなか85円台を割れなかったが、ユーロドルが1.32台後半にはいってくると、ようやく84円台を触り始めた。私はドル円のポジションはクローズし、ユーロドルは1.32ちょうどにロスカット注文を置いた。アジア市場のスタートで全部クローズ(@1.3270)した。ドル円の円高方向への動きを警戒して日本株が軟調となり、クロス円主導によってユーロドルが下がってくるかもしれなかったからだ。

 本日のアジア市場は中国の中秋節をはじめとしてお休みモードで、欧米でのイベントも少ない。欧州市場ではユーロ買いがさらに活発になって、ついに欧州信用不安の後につけた戻り高値1.3332を抜けてきた!この後の注目は、量的緩和を歓迎して高値を更新した米国株が、その勢いをキープできるかどうかがだ。もしも下がってくるようであれば、ユーロ円の売りで臨みたいと見ているのだが…。


日本時間19時30分

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