しかし日本の円売り介入があったために、ドル円ではドル安方向への歩みはのろい可能性が高い。FRB(米連銀)が何かするとは思えないが、さらなる緩和について言及すればドル安は進むかもしれない。その動きを取るのならば、ユーロドルのほうが効率は良さそうだ。そこで先週の高値の少し外側となる1.3160にユーロドルの買いのストップ注文置いた。ストップロスメークでロングにして、高値を越えてきた場合の勢いを取る作戦を取ることにした。
アメリカの住宅着工は予想よりもよかったが、ノーインパクト。いつもならばもうちょっと注目されるが、やはりFOMCのほうが重要なのだろう。私は02時半にアラームをかけて仮眠した。起きてみても、まったく数時間前とレートは変化していなかった。ドル円は85円台前半からミドルにかけての小動き、ユーロドルは1.3140近辺が高値で動きがない。私のユーロドルロングのストップ注文もできていなかった。
FOMCが発表される直前になると、一斉に目の前のあらゆるレートが動きだした。ユーロドルのストップ注文もあっという間にダンになったようで、出来も3ポイントほど高いコストとなった。ユーロドルはすぐに1.32台に乗せてきた。金融政策についての変更は予想通りになかったが、「景気が悪い」という文言は消えていて、将来の量的緩和にも触れた内容だった。ドル全面安となった。
本日のアジア市場は中国の中秋節をはじめとしてお休みモードで、欧米でのイベントも少ない。欧州市場ではユーロ買いがさらに活発になって、ついに欧州信用不安の後につけた戻り高値1.3332を抜けてきた!この後の注目は、量的緩和を歓迎して高値を更新した米国株が、その勢いをキープできるかどうかがだ。もしも下がってくるようであれば、ユーロ円の売りで臨みたいと見ているのだが…。
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