昨日はアジア時間でもリスクテークが進んだ。その前日に米国株が堅調な動きを示したからでもあった。ただドル金利だけが高止まりしているのが不安材料であった。ドル相場は金利高の影響をうけて底固い。ドル円は114円台に乗せて、またユーロドルは1.14台の前半などと、どちらも今年のドル最高値水準に位置していた。それだけドル関連にはインフレ懸念による利上げ期待が大きいのであろう。
しかし海外市場ではドル金利はやや低下して、ドル高も一服。その流れで米国株も一段高となった。ドル円は113円台に突入したのだが、私はそのうちに戻るだろうと思って113.94で買って持っていたのだが、ぜんぜん戻ることはなかった。ユーロドルの下げにユーロ円もかなり重い足取りを強いられていることも、ドル円の頭を重くした。私も朝型に逃げるだけで精一杯であった。
ベラルーシとポーランドの国境付近で軍事紛争が起こりそうな気配になっていたが、それはあまり材料視されず。COP26も結論が延期されそうな気配もあったが、表現が弱められる結果となり、土壇場の妥協の産物として“合意”だけはしたという感じだ。米中は相変わらず距離を置くと言うことで一致したスタンスを取っているようでもある。
今週は火曜日にアメリカの小売売上高、水曜に住宅着工件数がある。これらはいずれも消費マインドやインフレの進行具合を探る上でも重要な指針となる。米10年者の利回りが1.6~1.7%台で推移する分にはかなりの織り込み済みということも考えられるが、これが1.7%を越えてくるようだと、早期利上げの議論も出てきそうで、マーケットにとっては要注意である。
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