ECBのラガルド総裁が、来年にはインフレが収束するという見通しを何度か繰り返した。ということはインフレを理由に利上げに転じることはないと解釈したマーケットはユーロ売りに向かった。ユーロドルはこのところ狭いレンジの動きを続けながらも安値安定していたのだが、それが久しぶりの1.13台にまで沈んだ。
同時にユーロポンドやユーロ円といったユーロクロスも欧州時間では安値攻め。ユーロ金利が低いことを好感してドイツ株やフランス株も過去最高値に迫った。一方でニューヨーク時間ではドル金利が上昇に向かった。ユーロ円の下げ圧力はあったものの、ドル買いが強まってきたこともあって、ドル円は114円台にしっかりと乗せてきている。ドルが全面高となる中で米国株は値を落とした。
冬時間なので遅めの出動を意識していた私も、日付が変わってから湯-ロドルが1.13台に突入するのを見届けてからユーロ売り参戦。まだ体が夏時間モードになっているので眠たくて仕方がない。1.1400で買い戻しのストップロスだけ置いて寝ることにした。朝起きてから確認してみるとストップロスはついておらず、ユーロドルの安値は1.1363となっていた。バリューで意図が変わる前に、とりあえずは買い戻して終了。
今日になってアジア時間の午前中に米中のリモート会談が行われた。トランプ前政権で実施された対中関税分の縮小が合意されるとみられていたが、実際はお互いに衝突することはなくしましょうという程度のものだった。
それまで市場では何を期待してかリスクテークが進んでいたが、会談が終わった頃には株価上昇も一服。ユーロ円も130円台まで戻していたのに、頭が重たくなってきている。失望と意味合いもあって、ニューヨーク序盤までは反動の方が恐ろしい感じがする。
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