ユーロ/米ドル 日足
まず、マット今井さんは……今、気づいたのだが、ユーロ/ドルについて記者が聞くのを忘れていた。
ただ、「クロス円(ドル以外の通貨と円の通貨ペア)では円高になる」と今井さんは見ており、ユーロ/円で円買いする戦略はあり得るとの話だった。つまり、今のユーロは高いと見ていることになる。
松田哲さんはユーロ/ドルは長い目で見てまだ上昇トレンドにあり、長期的には1.8~2.0を目指すことになるとの見解だが、ここしばらくは1.42~1.44までの調整があるのではないか、つまり、ドル高に動くのではないかと見ている。
広瀬隆雄さんはドル/円と同じく、ユーロ/ドルもドル高方向との見立て。米国の友人がパリの物価が高すぎると感じているエピソードを紹介し、今のユーロは高すぎるとしている。
そして、原油価格も含めた以下のような流れがこれから起き、ユーロ安ドル高が進むと見ている。
(1)欧州は米国よりも中央銀行の動きが緩慢。米国はすでに大きく利下げしたのに、欧州はまだ利下げしていない。これから欧州は景況感が悪化し、利下げに転じる。
(2)ユーロ安ドル高の動きが(1)によって起こると、原油高が一転して原油安方向に動き出し、それがさらにユーロ安ドル高の動きを加速させる。
最後に野村雅道さんは来年にはユーロ高方向となり、1.6~1.7に向かうと見るが、当面はドル高方向で1.5割れまで行くと予想している。
■「今のユーロは高すぎる」と4人の見解がほぼ一致
というわけで、今のユーロに関しては「高すぎる」ということで、ほぼ4人の見解が一致した。ユーロ/ドルは長期的にはさらにユーロ高方向に進むと見ている人でも、いったんは調整があり、ドル高方向へ動くと考えているのだ。
もしも、ユーロ/ドルがこれからドル高方向へ進むのだとしたら…。ドルが対ユーロでは強いということになる。その状況でドル/円が大きく下がるためには、ユーロに対して強いドルをさらに上回る強さを円が持っていなくてはならない。そういうことがあり得るだろうか?
となると、あくまで記者のつたない考えだが、ドル/円は少なくとも大きくは下がらないのではないかと思えてくる。ただし、これはユーロ/ドルがこれからドル高方向に進むという前提あっての話ではある。
しばらく調整気味だったユーロ/ドルは、先週後半から再びユーロ高方向へ動いているが…。さて、これからどうなるのだろうか?
(ザイFX!編集部・井口稔)
そして、原油価格も含めた以下のような流れがこれから起き、ユーロ安ドル高が進むと見ている。
(1)欧州は米国よりも中央銀行の動きが緩慢。米国はすでに大きく利下げしたのに、欧州はまだ利下げしていない。これから欧州は景況感が悪化し、利下げに転じる。
(2)ユーロ安ドル高の動きが(1)によって起こると、原油高が一転して原油安方向に動き出し、それがさらにユーロ安ドル高の動きを加速させる。
最後に野村雅道さんは来年にはユーロ高方向となり、1.6~1.7に向かうと見るが、当面はドル高方向で1.5割れまで行くと予想している。
■「今のユーロは高すぎる」と4人の見解がほぼ一致
というわけで、今のユーロに関しては「高すぎる」ということで、ほぼ4人の見解が一致した。ユーロ/ドルは長期的にはさらにユーロ高方向に進むと見ている人でも、いったんは調整があり、ドル高方向へ動くと考えているのだ。
もしも、ユーロ/ドルがこれからドル高方向へ進むのだとしたら…。ドルが対ユーロでは強いということになる。その状況でドル/円が大きく下がるためには、ユーロに対して強いドルをさらに上回る強さを円が持っていなくてはならない。そういうことがあり得るだろうか?
となると、あくまで記者のつたない考えだが、ドル/円は少なくとも大きくは下がらないのではないかと思えてくる。ただし、これはユーロ/ドルがこれからドル高方向に進むという前提あっての話ではある。
しばらく調整気味だったユーロ/ドルは、先週後半から再びユーロ高方向へ動いているが…。さて、これからどうなるのだろうか?
(ザイFX!編集部・井口稔)
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)