ドル円がなかなか落ちなくなってきた。火曜日のニューヨーク時間には何度も83円割れをトライしたものの、ついに82円台は見ずだった。そのまま昨日のアジア市場に流れ込んでも、さっぱり下げを演じることが少なくなった。これまでドルの下げ相場にばかり目がいっていたものだから、なかなか83円台からドル円を買い進んでいくのは…。いくら短期トレードといっても入りづらいものである。
それで仕方なくユーロドルのほうに目を向けようとするのだが、これも欧州不安でユーロ売りになるかと思いきや、すぐにメクレ上げられてしまうということを繰り返している。5月ごろのような、一気にドスンと落ちるような相場展開は味わえないのは、なんだかエキサイティングになれない寂しさも、ちょっと感じもしてしまう。
昨日の欧州時間ではユーロドルが1.34台に突っ込んだ。いかにも売り込んで行きたくなるような値動きであった。しかしここ数回は突っ込み売りがうまくワークしていないだけに、今回は慎むことにした。どうやらポルトガルの資金調達のコストが前回に比べて150ベーシスも悪化しているからだというが、よく考えてみれば、マーケットでは完全に織り込み済みでもある。
ニューヨーク時間になると、アメリカのCPI(消費者物価)や住宅着工の数字を通じてユーロドルは堅調となって、1.35台を回復してきた。まあ、それでも戻りの高値は確実に切り下がっているので、どこかで売らなければいけないのは確か。私は来ればラッキーベースで、1.3650にオファーを出して寝ることにした。ここは下がってくるときのテクニカルポイントでもあったからだ。
結局のところ、ユーロドルの戻りは1.35台のミドルまでで、私の売り注文は出来なかったが、本日のアジア時間になって騰勢を強めている。アイルランドの支援が決定したわけではないが、ユーロの買い戻しが強い。グローベックスでの米国株が大きく値を伸ばしており、それにつれて日本株も上伸。市場のリスク許容度が増大しているから、クロス円の買いが入っているのかもしれない。
今晩は大きな指標はなく、欧州からの要人発言を待つのみである。欧州市場に入ってから、ユーロドルのショート@1.3650はダンになった。この後のプライスアクションを確かめてから、次の行動に出るという作戦は変わっていない。とりあえずロスカットを1.3670に置き、様子見を見ているところだ!
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