先週末からアイルランド問題が解決のほうに向かいだしたようで、欧州時間ではユーロやポンドの買い戻しが優勢となった。ユーロドルが1.37台にまで乗せこんできたが、さすがに1.42台後半から落ちてきたことでもあるので、なかなか上値も重い感じもする。
ただこのところの欧米の株価がリーマンショック後の高値を超え、今年の高値圏を見事にキープしていることで、あまり出番が少ないクロス円も、リーマンショック以前の高値から引いた日足の上値レジスタンスに近づきつつある。
なかでもポンド円は金曜日の時点の上値レジスタンスは135.25くらいだった。アジア市場では中国の利上げに対する懸念も出ていた。見るとポンド円は134円近辺にいた。上値のレジスタンスを目安にすればロスカットも置きやすいので、ポンド円を133.80で売ってみた。
首尾よく133円台前半まで下がってきた。ほんとうに中国が預金準備率を引き上げたが、目立った反応は出なかった。ポンド円もそこで下落への動きが鈍くなり、止まってしまった。週をまたぐほど、思い入れのあるポジションでもないので、70ポイントほどをゲットしてポジションをクローズした。また出なおせばよいだけのことだ。
本日になってアイルランドが支援の要請を決定した。そのせいで早朝の外為市場ではユーロが飛んで始まった。それでも200−300ポイントの飛びというわけでもなく、週末のクローズにくらべて70ポイントほどだけ。まあ、アイルランドが解決したといっても、本格的な問題解決はこれからだろうし、ポルトガルやスペインはまったく片付いていない。その一方でドル円は、ほとんど動いていない!
今晩もまったく経済イベントがない。しかるに市場の関心は欧州市場でのユーロの値動きと、すでに小高く推移している米国株の行方である。今回の支援決定でも、やはり楽観論的な期待が先行しているようである。アイルランドが支援の受け入れたことでの本日のユーロドルの戻しの高値は1.3786付近である。まあどうなるかはわからないが、このレベルを更新してくるまでは、逆張りでショートにしてみるのが面白そうかもと思っている。
日本時間19時00分
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