昨日は金融マーケット全体で、大いにタイトニング・モードが隆盛となった。まずはBOEであるが、BOEは前回に見送っているだけに、あまり積極的な行動は期待されていなかった。その上、ジョンソン首相がコロナ新種株の脅威を強調ばかりしていたので、また日和るのかと思われた。
しかしコロナよりも足下のインフレ懸念が優先したようだ。BOEもようやく15ベーシスの利上げを決定。そのほかノルウェー中銀やメキシコ中銀も、予想以上の利上げを行っている。一方でトルコ中銀は予想通りとは言え、100ベーシスの利下げを継続している。
ドル円はニューヨーク序盤まで114円台にステイしていたのだが、動きは小さかった。私としてはドルロングで攻めたいところだったのだが、ドル円が前日の高値を越えてくる風でもなかったので、高いところを買って行くのはやめた。もちろん114.30とかついたら買い進んでいくつもりだった。
しかしアメリカの経済指標のうち、景況感に関するものがおしなべて悪かったので、マーケットはリスクオフの形となった。ドル金利は低下をしたので、利上げ期待を根拠にドルを買い進んでいく理由がなくなった。ドル円は反落し、113円台のミドルまで下落。米国株も大きく反落するなど、市場のリスク許容度は低下した。
そして今日は日本の番なのだが、まったく金融政策の変更に関しては期待されていない。お隣の韓国ですら物価上昇を心配して、次回の金利会合では利上げを示唆しているというのに。日本も正常化という名目のもとで、2.5%くらいまで上げておかないと、また何かあったときに打つ手段をなくすことになる。
それでも結果として日銀はノーアクション。やはりドル円で押し目買いのスタンスが有効となりそうだ。
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