今年ももうすぐ終わりだ。今年はコロナ観戦からの回復もあって、リスク商品の代表である株価の上昇が目立ったが、ドルの独歩高も際だった。それは年初まではドルの短期金利は2023年末までゼロ金利であることが想定されていたのに、2022年では3回分の0.75%の利上げ、2023年ではさらに4回分の利上げで1.00%ポイントの利上げが織り込まれるまで金利上昇が続いたからだ。
夏場までは当局も口先では利上げを否定しきっていたが、年の後半になるとそれらを織り込み済みだとして追認した形となった。それによって当初に予定されていたよりも金融引き締めは早まることになり、ドルの価値が急速に上がったのだ。結果としてドルは他通貨に対して全面高の様相となり、ドル円もユーロドルも年足ではほぼ高値引けの形となって年を終わりそうである。
今年もたいへんお世話になりました。みなさま良いお年をお迎えください。来年の記事の配信は4日からとなります。来年もよろしくお願いします。
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