日足のチャートをながめると、為替介入のあった先月15日以来の形状が、ドル円とユーロ円とではくっきりと分かれている。ドル円はダウントレンドのうちにおさまり、再び安値模索をしているが、ユーロ円はその日を境に急激な上昇に見舞われている。
これを裏返せば、ユーロドルが単体で大きな上昇波動に乗っかってしまって、ちょっと前までのユーロ売り相場からは想像もできないような切り返しに見舞われているということだ。
欧州に信用不安を懸念しながらも、ユーロ安による貿易の活性化をエンジョイしてきたドイツなどは、この事態を面白く思っていないようであり、昨夜の中国との対話でも露骨に通貨安政策に対する不満が表出した。中国首相はそれをけん制しているのが余計に気に食わないのであろう。
その会議の間にもユーロはどんどんと値を切り上げ、ユーロドルは1.39台に乗せてきた。最近は欧州通貨高と言うよりもユーロの独歩高が目立っている。ユーロポンドやユーロ円といったユーロクロスの下値の切り上げが際立っているからだ。
昨日はADPのデータが悪かったことや、IMFによる来年度の世界経済の成長見通しが下方修正されたことなども、ドル売り要因ではあった。私は82.80で売りのストップ注文を置いてショートメークに使っていたので、結果的に見るとほとんど底値売りをさせられた格好だ。しかしあんまり戻りへの不安はなかった。確かに安値圏で捕まったという感じはあったが、すぐに買い戻さなくてもよいという感じ。
1、2回は83円台まで戻す局面もあったが、いかにも重い。ただ0時を回って以降にユーロドルの上げが顕著になったときにドル円が差し込まなかったので、本日のドル円の下値トライもこれで終わりかと考えて素直に損切りした。朝にドル円のレンジを確認すると、1日で値幅が50銭くらいしかなかった。
新聞などでは「急落」となっている。実際には値幅的に全然動いていないのに…。ほとんど動いていない中で、損切りまでしてしまった自分がちょっと情けなくなった~(涙)。
ところで今晩は欧州の金利会合がある。イギリスもECBも政策金利に変更はないのは当たり前だが、昨今、日米で高まっている量的緩和への期待に会いしてどう 応えるかが注目だ。ただ9月からは緩和期待だけで中毒的に株高が進んだこともあり、さらなる金融緩和に対して否定的な意見も出ている。そうした意見が勝ると今までの流れが逆転してくる可能性もある。ドル安相場からロスク回避の動きにシフトするかもしれないということだ。
やはり株高が続いているだけあって、まったくドル円の介入の気配がない。ドル円は欧州時間に向けてさっそく安値を軽々と下抜けしてきて、なおも売り圧力が強そうだ。おまけにユーロドルも1.40台の直前まで上がって来ている。「昨日の安値は今日の高値」を信じて、92.85でストップ注文を置きながら、やっぱりドル円でも売ってみようかな。
日本時間 19時00分
やはり株高が続いているだけあって、まったくドル円の介入の気配がない。ドル円は欧州時間に向けてさっそく安値を軽々と下抜けしてきて、なおも売り圧力が強そうだ。おまけにユーロドルも1.40台の直前まで上がって来ている。「昨日の安値は今日の高値」を信じて、92.85でストップ注文を置きながら、やっぱりドル円でも売ってみようかな。
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