昨日は欧州市場がスタートする頃から、とても不穏な空気が流れはじめていた。フランスでは年金をめぐって大規模なストライキがおこなわれ騒然としているが、これがまた一般の人々からもシンパシーを得られているようだ。
欧州地域は、これからはストライキの季節なので、他国に与える影響も出てくるかもしれない。ともかくユーロドルは、アジア時間ですでに100ポイント以上も下落し、1.27台ミドルまで垂れてきていた。
欧州市場に向けては、日本政府が何もしなさそうだということが判明し、ドル円も83.70台まで滑り落ちてきた。先々週につけた今年の安値83.56を、いつ更新していってもおかしくない状況だ。
EU財相会議でやはり銀行税の導入が難航している話しも伝わってきた。リスクに敏感なクロス円は全面安となっていった。私は出かける用事もあったので、欧州タイムではポジションを作るのを止めて、米国オープン後に何かアクションを起すことにした。
米国市場もリスク回避でスタート。ドル円は安値を更新し、83.40近辺をつけてきた。ユーロドルは信用不安が和らいで8月に1.33台をつけた後、8月中旬以降でみれば1.2920付近でのダブルトップを形成しつつある。
ドル円の安値更新にも参加したかったが、ドル円の安値更新はチョビっとづつ、しかし着実に進むというパターンだと見ている。つまり5ポイント更新しては、30ポイント戻るというイメージである。そこでユーロドル主導な相場だし、久しぶりにユーロドルをショートで攻めることにした。
ユーロドル@1.2765のショートポジションができた。1.25台ミドルくらいをターゲットにするつもりだが、すでに朝のレベルからみれば150ポイント以上も安い。ドル円のショートカバーなども予想されるし、つられて戻してくるとも限らない。
まあ、米国株は切り返さないうちは大丈夫だろうが、万が一の際にはまた入り直すつもりで、ロスカットは近めに1.28ちょうどに置いた。ドル円は83円台後半まで反発したが、ユーロはまったく戻ることなく、その後も下がりっぱなしだった。
今晩のカナダの金利会合は25ベーシスの利上げが予想されているが、リスク回避が進むかどうかのほうが注目されているし、織り込み済みなので、あまりインパクトはないだろう。
ベージュブックについては、景気判断が下向きになっていることを確認すれば、リスク回避方向に影響することが大いに予想される。ユーロ圏の要人発言もたくさん予定されているので、これにも注意はしておいたほうが良さそうだ。
日本時間 19時00分
ベージュブックについては、景気判断が下向きになっていることを確認すれば、リスク回避方向に影響することが大いに予想される。ユーロ圏の要人発言もたくさん予定されているので、これにも注意はしておいたほうが良さそうだ。
日本時間 19時00分
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