昨日は終日にわたってドル円は85円台で推移した。日銀の介入によって2円強上がってきた、というよりも、2円しか上がらなかったので、介入の翌日はさすがに反動も期待できるだろうと考えていたのだが、ドル円が急速に値を切り下げるような場面はほとんどなかったといってよい。
私は朝から85.50よりではショートに振って、85円を割れそうになったら買い戻すを何度も繰り返そうと思っていたのだが、最初に売った85.62が一度も利食いゾーンにこなかった。それほどドル円の腰は強かったといえる。まあマーケットの多くの見方としても、ひさしぶりの実弾介入ということもあり、連日で行うかどうかも見極めたいというところなのかもしれない。
ドル円では手が出しにくい一方で、ユーロドルのほうは活気づいた。きっかけはスペインの国債入札である。10年ものの落札の利回りが50ベーシスも低下していた。10年で0.50%である。かなり破壊力のある改善と見なければならない。ユーロをはじめ欧州通貨は急激に買い戻されて、ユーロドルは1.31台まで戻し切った。ドル円が堅調な地合いを続けて炒め、ユーロ円の急伸も激しくなった。
米国市場ではほとんど小動き。ユーロ圏のユンカー議長が日本の介入に不快感を示したのと同じで、有力な米議会の上院議員も遺憾の意。ちょっと政治的には動きにくくなったようにも見えたが、為替王場はとくに反応しなかった。米政府として、今のまでのところ静観の構えを見せていることもあるのかもしれない。
明けて本日のアジア市場でも、ドル円はどちらにも行きにくそうだ。日本株もなかなか堅調だったので、112円台からのユーロ円ロングも少しつきあってみた。しかし先ほどドル円のショートポジションを、本日も少しだけショート(@85.90)にした時点で(ストップロス@86.10)、ユーロ円ロングはクローズした。反対方向にポジションを持つのは、持ち心地が悪いからだ。ドル円ショートに関しては、かなり近くに置いてあるにも関わらず、まだ損切りに達していない。
このまま週明けまで動かないのかもしれないなぁ。日本は連休となるので、もうちょっとポジション調整のためのドル売りが出ても良いと考えているのだが…。まあ、とにかくドル円は86.00か85.00のどちらが先につくかで連休中の値動きは決定されそうだ。
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