昨日は注目のFOMCだった。予想では5000億ドル規模の追加緩和を行うということになっていた。それがどのくらいの効果があるかどうかはともかく、マーケットではすでに完璧に織り込んでいた。ここ1週間でドル安も進んだし、緩和から来る利益底上げで株価もラリーしてしまっている。期待だけが先走っているようで、もしそうでなかったらと反対に怖いくらいだ。でも不思議とFRB関係者は一度も否定をするようなコメント出すこともなかったので、きっとその通りなのだろうという推察はつく。
さてポジションをどうするかである。日本が休みで、アジア時間は小動き。夕方からはドルの買い戻しが活発になった。どちらかというと、ここ数日間のうちにためこんだドルのショートポジションの利食い、もしくは整理といったところなのだろう。ニューヨーク勢が参入してくる頃になると、ドル円は81円台に乗せてきて、ユーロドルも1.40台の大台を割り込む場面もあった。ADPの雇用指数やISMの景況感などもかなりの改善が示されたが、なにしろFOMCの前なので、そのデータだけでは動けなかった感じだ。
結局、ドルが買い戻されたレベルにおいて、FOMCの結果発表となった。私も珍しくそのまま夜中の相場まで付き合ってしまった。それほど今回の会合には注意を要するところだと考えているからだ。しかし内容はほぼ予想通りで、追加の緩和分は6000億ドル。ちょっと目新しさがなかったということで、最初の値動きとしてはドル売りが先行した。
いつついたのかわからないくらいの速度でユーロドルは1.41台の後半まで駆け上がったようだ。ドル円を中心に見ていたが、80円台にダイブ。その後は乱高下を繰り返したものの、値幅自体は1円程度のもの。最後まで81円台をキープしたということで、休み明けの日本人にとっては円安に振られたと見えてしまう終わり方であった。
これまでずっと金融相場が続いてきた。すなわち金利が下がるときは、ドルが下がり、株価が上がるパターンのもの。しかし昨日のFOMCが終わって30分くらいたった後では、リスク相場に振り替わってきた。すなわち株が上がるときは、金利が上がり、ドルも上がるというパターン。金利の最大のトピックがなくなってしまったからだろうとは思えるが、米国株が2年ぶりの高値で終了するに及んで、ユーロ円は昼間から2円以上の上昇を演じることとなった。
今晩はいうまでもなく、高値圏にステイしている米国株がどちらに動くかに注目が集まる。簡単には高値をブレークしてくるのは困難だろうが、株価動向に合わせたトレードを心掛けたい。欧州市場は高値スタートでそのまま張りつき状態を続けている。リスク相場の流れが定着しつつあるし、米国株が垂れてくるようならば、ユーロ円を果敢に売り込んでいきたいと思っている。
日本時間 19時00分
今晩はいうまでもなく、高値圏にステイしている米国株がどちらに動くかに注目が集まる。簡単には高値をブレークしてくるのは困難だろうが、株価動向に合わせたトレードを心掛けたい。欧州市場は高値スタートでそのまま張りつき状態を続けている。リスク相場の流れが定着しつつあるし、米国株が垂れてくるようならば、ユーロ円を果敢に売り込んでいきたいと思っている。
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