ドル相場の上昇が一服している。ドル高であるのは変わらないのだが、破壊力のある一段高をしなくなった。それはドル金利の上昇がややスピードダウンしたというのも関係あろう。市場は新しい材料を欲しているのに、FEDメンバーから出てくる発言はここにきてマチマチ。
ブラード総裁などは年内に3.5%になるまで急速に利上げをしないといけないといい、その他のメンバーからはペースを急がずにと釘を刺すなどしている。それに振らされて米国株は一進一退を余儀なくされており、ここにきて方向感を失っている。
先日のFOMC議事録でも判明したのは、何で25ベーシスの利上げだけだったのかということだけである。インフレ対策ならば50ベーシス以上の利上げが必要なところだ。それをウクライナ情勢を勘案したというのだ。
勘案したならばしたで、利上げ自体を見送ると言う選択肢もあったはずだ。実に中途半端な結果が出たことが、いぶかしかったとも言える。しかしウクライナ紛争で一応の沈静化が見えてくるとなると、次は本格的な利上げになるはずなのだが。
今朝もドル円が124円台に乗せてきて、軽く買いを誘った。そのまま先に行ってしまうのではないかとの不安からである。昨日の値動きを見ると、124円ちょうどの手前で何度も引っかかっている。これを抜けたとなると、買いたくなるのもうなづける。私も買って見たのだが、結局は不発に終わった。
単にテクニカル的な要請だけではドルの一段高は難しいということか。ドルはどこかで買っておかなくてはいけないのだが、それがなかなかに難しい。多少の評価損も覚悟して、スモールでのナンピン買いで入るしかなさそうだ。高いところをつかんでいっても、ポジションができあがっている分だけ、利食いで押されてしまうからだ。
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