北京を中心としたロックダウンがいよいよ現実味を増してきた。それが世界の景気後退を後押しする。今となってはアメリカ、ドイツ、日本の最大の貿易相手国は中国なのである。その本体の中国が景気のスローダウンを余儀なくされるならば、それが世界に波及するのも時間の問題と言えよう。昔は「アメリカが風邪をひくと日本は肺炎になる」といわれたものだ。これがちょうど中国に当てはまる。決して軽く考えてはいけない事態なのである。
アジア時間でのドル円は127円台の後半がメインだった。小動きだったので、イントは沸かなかった。しかし欧州時間に向けてユーロドルが1.06台に突入をし始めたので、私もちょっと突っ込み売りをやってみた。もちろんタイトストップである。しかし結果的にではあるが、ユーロドルの大きなメクリ上げはなくて、もう1.07台の戻すことはなかった。
直接の関係はないだろうが、ロシアの外相が第3次世界大戦について言及したのも、欧州の地政学的リスクを高めたものだろう。ユーロドルのショート攻めは途中で止めてしまったが、安値引けしているのだからテクニカル的にもまだまだ売っていけそうである。
米国株は大きく下落した。今週はこれで2回目の大幅下落。すでに年初来の安値に近づいてきている。テスラがツイッターの買収資金を捻出するために中国事業にも手を出すというから、事態はますます複雑化している。引け後にグーグルやマイクロソフトの決算を控えていたが、決算期対で株が買われることはなかった。
ユーロドルが下攻めをしている分だけ、ユーロ円も安い。先週に140円をつけたのに、もうそこから5円も落ち込んでいる。ユーロの売り模様が続いているので、ユーロ円ももうしばらくは調整が続きそうだ。
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