雇用統計の結果は、就業者数の増加が50万人以上となった。失業率も改善されており、少し遅れて賃金インフレも進むであろう事が容易に想像できる。それでドル金利は一気に上昇した。ここ最近低下傾向を示していただけに、その反動は大きいものであった。9月のFOMCでは50ベーシスの利上げが見込まれているが、それでは足りないというので75ベーシスになりそうな勢いだ。
そうしたドル金利の上昇を素直に反映して、ドル相場は上昇した。指標発表前は132円台に沈んだりしていたドル円だったが、そこから急激に1円の上昇。その後もドルの上げは止まらず、135円台の中盤まで持ち上がった。米国株も最初は急落したが、すぐに値を戻してきた。株価だけがまだ景気後退による利上げ停止を見ているようで、期待だけで成り立っている。他のマーケットとは整合性がとれていない。
私はユーロドルのショートで参戦していたため、ドル円の動きにはついて行っていない。ユーロドルも下がるには下がったが、あまり思ったほど激しい値下がりではなかった。またここ最近のコアレンジの下限である1.0150をちょっと触った辺りで下げ止まっている。いったんはサポートされると思い、スケベロングにしてはみたものの、やはり基本としてベアに感じているので、持っていられない。
今週はインフレ指標が出てくるが、9月FOMCまではまだ間があるため、あまり大きなインパクトはなさそうだ。また日本もお盆休みに入るため、アジア時間での動きは乏しくなりそうだ。ユーロドルなんかはますます膠着感を強めそうだ。
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