昨日はアメリカが休み。そこで為替相場の動きも欧州時間がメインとなった。ユーロドルは1.32台のミドルまで突っ込み、ドル円も82.35くらいまで下落した。スペインが定例の長期債の入札を延期したのが一因だ。
これによって欧州株も下げ幅を拡大していた。しかし欧州時間も終了に向かう頃には、ユーロドルもドル円も欧州スタートのレベルまで戻しきって、何事もなかったように一日を終了した。
本日の為替相場は、明確にドル安の方向に進んでいる。ユーロドルの買い戻しは昨夜の反動ということもあってショートカバーもありうるが、ドル円まで下げてきている。
東京クローズに近づくとともにユーロドルは1.33台に乗せこんできて、ロンドン勢の参入とともにさらにユーロ買いの勢いが強まっている。欧州株もとても強い。今日のところはユーロ売りはワークしないような感じもする。ユーロドルやユーロ円が売り込みづらい以上は、ドル円でも売ってみるしかないか。
先ほど終わったスペインの短期債の入札は、利回りもあまり変わらず、とにかく無事に終わったことで、ユーロ高が進んでいる。前日にはスペインが当初、予定されていた単独での起債をあきらめたことで、信用不安がまた頭を過る展開だった。
このために、無事に終了したことの安堵感は大きかったようだ。東京時間の午後にようやく1.33台まで上昇してきた後、100ポイント以上も上昇して1.34台を見ることとなった。
また今晩は、シティ銀の決算発表がまず最初に注目されるが、株価が往年のレベルではないため、破壊力はあまりないかもしれない。そうなると、翌朝のアップルやIBMの決算待ちとなるが、それまではテクニカルムーブに支配されることになるのだろう。
そう考えると、トレンドフォローの流れがますます強まるのは確かで、ユーロドルのロングか、ドル円のショートが当面のスタンスとなる。ここしばらくのドル円の底値である82.20から82.30あたりを意識して、そこを割り込んできたらストップ的にショートにしてみようと思う。
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