昨日の海外市場では、やはりFOMC待ちのため、小動きで面白くない展開となった。しかしそれでも為替相場のレベルだけはどっちにいくのか、緊張を強いられる場所にいる。ユーロドルは何度となく振り落とされても、すぐに1.37台まで戻ってくるし、ドル円も82円割れしそうになっても、すぐに押し戻される。そういったレベルをブレークしてくると相場が走りそうなので、ポジションを持っていないからといって目を離すわけにもいかない。
今回のFOMCは注目されているポイントが余りにも少ないので、私は早々に寝入った。朝になって為替レートをチェックしたが、あまり状況に変化はなかった。ただしクロス円は高いまま。それは米国株が高値圏で張り付いているのを、リスクの観点から裏付けている。
今日のアジア時間になっても値動きは乏しいので、私はどうしたものかと悩んでいた。そこに夕方になって、日本が格下げされたというビッグニュースが入って来た!ドル円は急激にジャンプ。82.80あたりでちょっともんでいたが、83円台まで乗せてきた。このステージでは、私が気がつくのが遅くて、上向きには手が出なかった次第である。
日本が格下げされたのだから、直撃するのは第一に日本国債のはずである。しかし円債は20ポイント程度の下げで済んでいるので、ほとんど格下げの影響は受けていないといってよいだろう。日本売りと称して、日本株も若干下げている程度。いつものように過剰に反応しているのは円相場だけだと思う。
ドル円が1円近くも上がったが、外部環境を考えあわせると、ドル円の上昇も行き過ぎのように思える。83円ちょうどで売ってみたが、果たしてどうなることやら。83.25ではすぐにカットするつもりでいる。
調子よく82円台ミドルに下がってきたのだが、その後に菅首相がコメントを求められ、「そういうことは疎いので、あらためさせて欲しい」などと間抜けな発言をしたようだ。この国はこんなで大丈夫かという円売りになってしまいかねない~。円の戻りも本当に止まってしまった…。まったく!(怒)
マーケットの不安を嫌うという意味では、グローベックスのなかでの米国株も下げ出してきている。いずれにしても今晩の注目は、日本にまで拡がってきた格下げに対する懸念の払しょくとなるのだろう。せめて米国オープンまではポジションは持っているつもりでいる。
日本時間 19時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)