ユーロドルが下落基調に転じてきたようだ。材料もユーロ売りとなるものが目立ち、いまさらでもないがスペインの格下げなどには機敏に反応した。1.38台を割り込んできても、なおも売り圧力が高くてなかなか戻らない。アメリカの経済指標の結果が悪かったというドル売りの材料に対しても、ユーロドルは素直な上げでは反応しきれなかった。もうちょっと押し込まれないと、たまったロングの解消はできないようだ。
しかしアジア時間では為替相場がめっきり動かなくなってしまった。ドル円は仕方がないが、ユーロドルまで20ポイントくらいしか動かなかった。まあ、たしかに世の中の関心は中東情勢であり、また欧州の格下げであったり、米国株の下げ具合なのだから、時間外であるアジア時間ではお休み時間にならざるをえないのかも。
そんなことをつらつらと考えていたら、東京時間の午後3時前に、とっても大きな地震がきた。神棚に供えてある榊の片側がかさっと倒れ、直そうとしていたら、揺れはじめた!倒れてからは優に1分以上はあったので、感知が早かったみたいだ(@@)。お陰で私はちょうど天井に近い柱に捕まっていられたので、ちょっと萎びていたが、榊には感謝しなければいけない(涙)。
長く感じられたものの、為替相場を見ると、通常はまず円売りになるべきところ、最初のうちは反応しなかった!私は懲りもせずに、教科書通りにドル円のロングを作ってみたが、自分もまだ揺れている。2回目の揺れでは、さすがに避難。戻ってきたときにはドル円が83.60くらいまで行ってるかと期待したが、83円台に乗せてはいたものの、ほんの25ポイントが抜けただけだった。
もともと83円台での売りを画策してのだからと、ド転なんぞもしてみたら、欧州市場がはじまる頃に82円台ミドルまでやってきたのでスクエアに戻した。揺れながら相場に臨むというのも、ほとんどバカそのものだ!もともと船酔いしやすい質だし、余震が来るたびに、フラフラ感も感じた。つくづく自分には呆れるばかりなので、亡くなられた方々のご冥福と、被害に遭われた方々の早い回復を心より祈念することにして、しばらくはおとなしくすることにした。
それでもマーケットは動いていくわけだが、今晩は経済指標としてアメリカの小売売上高が発表される。予想は+1.0%で、コア部分は+0.7%。かなり大きめの数字だが、これまでは国内景気の回復ペースが上がってきたことを強調しているFRB(米連銀)であるだけに、それほども驚くにはあたらないだろう。
ただ問題はここ2日間での米国株のきつい下げで、一部には景気後退とかリセッションという言葉もささやかれだしたということだ。先週までは景気が良いと言っていたのに、節操のないものだ(笑)。それでも中東情勢や、それに応じた原油相場の動向に注意を払いつつ、ドルの行きつく先を読んでいかねばならない。
本来ならばリスク回避の動きになるべきはずのところだが、市場の眼はインフレ関連に向かっているようにも見える。昨日のニューヨーク市場ではドルの全面高が進んだが、原油価格は下がっており、インフレ懸念は遠のいた。そしてサウジアラビアでの発砲が引き金になって安全志向が進んだとはいえ、米ドル金利も激しく低下した。
そうした外部環境のなかでのドル高なので、不可思議な動きではある。避難先としてドルを求めたと理解するには、説得力に乏しい。まあ、相場に入るならば、ここはテクニカルの助けも借りて、相場に臨むほうが無難なよいのかも。ロスカットいう逃げ場もテクニカルは提供してくれることだし。
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