昨日の昼間は、私は出かける用事があったので、携帯で為替相場をチラチラみる程度しかできなかった。朝方にはメルケル首相の与党が、重要な地方議会選挙のひとつで負けてしまったことでユーロは売られてのスタートとなり、1.4020 近辺をつけていた。1.40台を割れてくるとなると、ユーロドルを売り参加したいと思って見ていたが、なんだかどんどんと戻し歩調となっていった。
アジア時間のお昼すぎにはドル円まで買われていき、今回の介入後のマックス戻しである82.00を目指す勢いとなった。ようやくアジア市場の終り頃にオフィスに戻り、さっそくPCを開いて確認すると、ドル円は81円台の後半であまり動きがなく、ユーロドルのほうはまた1.40台ミドルだったが、ポンドドルだけは1.60台を割れ、何度も1.59台をつけはじめていた。
アメリカでも相次いで出口戦略に触れる発言が、FRB要人が聞こえてきていることだし、ひょっとするとポンドドルも下向きに走ってくれるかも。そんな皮算用をしてポンドドルをショートにしてみた。首尾よく1.59台前半まで下がってきた!ポンド円ショートではフラストレーションが溜まる一方だったので、ちょっとホクホク。
ただ気になるのはユーロドルである。下を攻めきれないで、1.40の大台を割り込まないままだ。ユーロドルが下向きに走り出さないと、ポンドドルも下向きには動きにくいのは十分に想像が可能だ。チャートをみればユーロドルの1.4000近くには為替相場で重要視されている21日移動平均が位置している。アジア時間でも下攻めに失敗したのもうなづける…。
しかしニューヨーク時間がはじまる頃には、すっかりポンドドルはあまりフェーバーではなくなってしまった。1.60ちょうどでショートにし、ロスカットレベルは25ポイント上だったとはいえ、気がつけば1.59台後半なのだ。すっかり気持ちが萎えて、数ポイントをゲットして逃げることにした。ああ、ヌカ喜びだった。
さらにはトリシェ総裁が次回の利上げを再確認するような発言をしたらしく、ユーロが全面高となった。ポンドドルも1.6030近辺まで上昇することとなった。ロスカットがついていたんだからせめてコスト付近で止めただけでもと思うことにはしたが、マーケットを見るのを止めて、フテ寝した(--)。
今晩、発表されるケースシラーや消費者信頼感も、マーケットではあまり重要視されないだろう。むしろ夜中の米国債の入札が気にとめられるべきなのかもしれない。欧州に続いて、アメリカの金融当局者も、かなりの多くが金融緩和の続行を考え直すべきだとの意見に傾きつつあるのである。
欧州にいるFRB(米連銀)要人から、またもやタカ派的なコメントが出てきている。金利の動向には注意を要するべきところだ。今晩の米国債の入札も、夏時間となっているので日本では夜中の02時だが、またドル買いにチャレンジできるか注目せねばと思っている。
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