昨日のドル円は強かった。たしかに介入後の最高値である82.00というキーポイントを前日に上抜けしたのだから、買い戻しのストップロスも巻き込んでもよいレベルとなってきていた。私にとってはどうしてもブルになりきれないドル円だったが、ユーロ円やポンド円がこんなに上がりきってしまっているところを見せつけられると、さすがにドル円も買わないといけないという感じになってくる。
アジア時間ですでに82円台の後半で高値張り付きをしていたドル円だったが、前日のドル円ロングは一度スクエアに戻していた。欧州勢も買ってくるだろうという見込みあり、83円台乗せを狙う展開にもなりそうだったので、買って行ってもよいよいには思った。しかしできれば押したところを拾いたいものだ。
あまり注目度は高くはないが、ADP雇用までは待つことにした。結果はほとんど事前のコンセンサス通りであった。ドルは少しだが失望売りを誘ったようだ。ずっと83円台にいたドル円は82.90近辺まで下落した。拾ってみたが、成行きで買ったドル円はすでに82.98だった。高いところなので、アゲインストにいったらすぐに損切ることにした。マックス絶えることができても15ポイントがせいぜいだろう。
欧州市場ではドル円、クロス円の上昇にはとても勢いが感じられた。しかし私は買ってからというもの、どうも動きが鈍くなってきた。ドル円の値幅は狭いままで、83円台に乗せているといっても、10ポイントも動かない。値保ちがいいだけで、実際にはガンガンと上がっていかないのだ。米国株がスタートしたときには下げ基調で始まったので、もうドルロングを持っているのが嫌になった。なんとか数ポイントの利益は出たが、やっとこさという感じで、なんだか疲労感だけが残ってしまった…。
本日は人民元は切り上げ後の最高値を更新してきた時分から、少し円売りの動きも鈍くなり、82円台ミドルまで後退していった。これまでのフランス大統領とは違って、日本文化にまったく興味のなさそうなサルコジ大統領だが、原発のこともあるし、G20の議長国ということで、ついに本日日本にやってきた。人民元などをIMFのSDRの構成要素に加える意向での発言もしている。
今晩も経済指標もいろいろ出るが、やはりこうした要人発言や、金利動向に関するトピックがマーケットの関心を集めそうだ。だいたいユーロのほうはもう合意が出来つつあって、いまさら利上げを延期することはないだろう。7日に利上げするのが完全に織り込まれてしまっているので、ちょっと材料にはなりにくい。
一方でアメリカなのだが、バーナンキはいまだにQE2の継続派だ。それでもFRB(米連銀)の理事たちには金融緩和をやめろという意見が多くなってきている。今晩はいろいろFRB要人の講演も予定されているので、その内容には反応しやすいだろう。私も基本はドル買いで見ている。
日本時間 19時00分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)