実際にFXを取引してみようと思っても、「じゃあ、どうやってトレードをしたらいいのだろう……」と、途方に暮れている人も多いのでは。
そんなFX初心者にオススメなのが、この3月末に出たばかりの新刊『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiと現役東大生が作ったFXノート』だ。

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現役美人東大生、瀧口友里奈さんがテクニカル分析を使わないシンプルなトレード法をFXのプロから伝授される。そして、そのトレード法をノート術が得意な瀧口さんがまとめた1冊になっている。

瀧口さんの先生役・平田啓さんは、短資会社や銀行の為替ディーラーを経て、現在は資産運用アドバイザーとして活躍中。ボストン大学MBAへ留学経験もあり、優しく外国為替の「いろは」を教えてくれる(※)。

今回はその平田さんにトレード手法や今後の為替相場の見通しなどをインタビューしてきた。
(※5月13日(金)に瀧口友里奈さんと平田啓さんが出演する「ザイFX!TV(原宿) 現役美人東大生と元プロの外為ディーラーが今年の為替とFXの勝ち方についてズバリ答える!」を生放送します。詳細は当記事末尾に掲載していますので、ぜひご覧ください)
■欧米の為替ディーラーは5月頃から大きなポジションを取る
早速だが、平田さんはどんなトレードをするのだろうか?
「私は年間の大きな波をみて2~3カ月単位で取引します。日々いろいろな出来事がある外国為替市場で生き残るのは大変ですから、為替ディーラーの経験者はデイトレなんてしない。それよりも、大きな波を見たほうが勝ちやすい」
為替の大きな流れは、為替ディーラーの動向をつかめればわかるという。
「外国為替市場を動かす欧米の為替ディーラーはプロ野球選手のように年間契約を結びます。『あなたにいくらお金を渡しますから、それで何%のリターンを出してください』という契約になります。
まさか、最初からガンガントレードして大きなポジションは取りませんから、1~3月は様子見で、あまり大きく動かない。大きなトレンドが出るとしたら春先以降ですね。欧米の為替ディーラーは5月ぐらいから一番大きなポジションを取るので、私もそれに乗っかるようにしています」
平田式のFXトレードは春からが大事なのだ。
■「強いドルは国益」はパフォーマンスで言ってるだけ
季節は5月に入りそろそろトレンドが出てきてもおかしくない時期。では、ここ最近の相場の様子を平田さんはどう見ているのか?
「4月末にアップルやインテルの決算が出ましたが、それに象徴されるように米国経済は好調です。ですが、それだけでは米ドルを買う理由にはなりません。今年の米ドルは難しいですね」
4月27日(水)にはFOMCで政策金利が発表され、さらに今回はFOMC後にバーナンキ議長が初めて姿を見せて記者会見を行った。
昨年7月には彼の「米国経済の見通しは異常なほど不透明」という発言によって、その後のドル安トレンドが発生。ザイFX!読者のみなさんも記者会見を見ていた人が多いのではないだろうか。
「今回のバーナンキさんの会見はパフォーマンスです。確かに『強いドルは国益』と発言しましたけれど、相場は大して動かなかったでしょう。
みんなわかっているんですよ。QE2と言われる大型金融緩和政策も6月で終了すると宣言しましたし、サプライズはありませんでしたね」

となると、米ドルの今後はどうなっていくのか?
「トータルで考えると、まだ米ドル安で推移すると考えています。
確かにQE2によって、景気は徐々に回復。ベージュブックやFOMCの議事録を見ていると、昨年末まで『米国の景気は良い地域と悪い地域が入り混じってまだら模様』という表現だったのが、今は『全体的に回復』という単語を使っています。
ですが、アメリカの利上げは早くても今年の年末、もしくは来年以降でしょう。すると、利上げをするまでは、米ドルは買えないということになります。ですから、米ドル/円の方向は引き続き米ドル安でしょうね。
ここから大きな円安・米ドル高トレンドが出て、1ドル=90円というような水準にはならないでしょう」
■外国為替は売るべし!
平田式FXでポイントになるのが、「外国為替は売るべし」ということ。
それは現役為替ディーラーの時代から信条にしてきたことだという。
「なぜなら、これまで40年間の米ドル/円を見ると、ずっと米ドル安・円高だったからです。その流れは変わらない。ちょっと言いすぎかもしれませんが、私はいずれ1ドル=50円になっても不思議じゃないと思うんですよ」

『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiと現役東大生が作ったFXノート』
3日目の講義「シンプルトレードで勝つ投資家になる!」より
そもそもアメリカが米ドル高政策を行ったのは、たった2度しかない。
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