■円売り・米ドル買い介入をついに実行!
8月4日午前、政府・日銀は円売り・米ドル買い介入を行った。
介入は午前10時ごろから行われた模様。77.1円台にあった米ドル/円相場は15分ほどで78.4円台まで130銭ほど一気に上昇。その後はもみ合いからジリ高となり、正午直前の段階で78.8円台を推移している。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 5分足)
政府・日銀による為替介入実施は東日本大震災直後の3月18日以来、約4ヵ月半ぶりのこととなる。
午前10時すぎから緊急記者会見した野田財務相は、政府・日銀が為替介入したことを発表した。
このところ、「為替相場を注視する」との発言ばかり繰り返していた印象のある野田財務相だが、ついに本日は注視するだけでなく、実際に介入を実行した。
■今回の介入は今のところ、日本の「単独介入」
また、野田財務相は今回の介入が日本の「単独介入」であることを明らかにした。
介入が「単独介入」になるか、米国や欧州などと協力して実施する「協調介入」になるかは大きなポイント。一般に「単独介入」は「協調介入」に比べると効果が限定的とされている。
また、日銀は8月4日から2日間行う予定だった金融政策決定会合を8月4日の1日だけに短縮。追加の金融緩和策を発表する見込みで、今後の介入の状況とともに注目が集まっている。
■介入はいつあっても不思議なかった?
なお、ザイFX!連載陣が介入に言及した直近の記事や動画は以下のとおり。今後の展開を予想する上で、こちらもぜひご参考に!
●8月2日公開記事「いつあっても不思議ないサプライズ介入。再度の介入が必要となってきた理由とは?」(吉田恒)
●8月3日公開記事「ドル/円の76.25円の攻防は新値更新へ。その後は介入を経て、本格反発する展開か」(松田哲)
●8月3日公開記事「株安も進むなか米雇用関連の指標もあり、日本当局の姿勢が試される今晩!」(持田有紀子)
●8月4日公開記事「1995年超円高時の介入はどうだったか? 政府・日銀の本気度で相場展開は変わる!」(今井雅人)
●8月4日公開動画「政府・日銀、単独で円売り介入を実施! ドル円、クロス円急騰この先どうなる?」(ZERO)
(ザイFX!編集部・井口稔)
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